CEO挨拶

平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、三井住友フィナンシャルグループのグループCEOに就任した中島でございます。
前任の太田の急逝を受け、突然の交代となりましたが、グループCEOとして、先頭に立って、SMBCグループのさらなる飛躍に向けて全力で取り組んで参ります。

私は、SMBCグループの最大の財産は、ステークホルダーの皆さまからいただいている揺るぎない信頼にほかならないと考えています。そして、この皆さまからの信頼は、三井・住友が江戸時代から体現し、私たちへ受け継がれている、商人(あきんど)のDNAに、その礎があります。先達は、優れた商人として、自分で考え、勇気をもって時に大胆に動き、私利私欲に走らず、お客さまや社会の幸せを願う「三方良し」の精神を大事に発展してきました。後進である私たちも、皆でこの精神、DNAを発揮し、グループのビジョン「最高の信頼を通じて、お客さま・社会とともに発展するグローバルソリューションプロバイダー」の実現に向けて、一丸となって進んでいく所存です。

SMBCグループでは、2023年4月より、中期経営計画「Plan for Fulfilled Growth」をスタートさせています。これまでのところ、足許の良好な環境の下で、業務・地域のウィングの拡大や事業ポートフォリオの見直しなど、掲げた戦略・施策を着実に進捗させ、成長への足取りを確かなものにしつつあると考えています。また、今後の経営環境に目を転じれば、海外で利下げ局面への転換が見込まれるなか、日本では、賃金上昇を伴う適度なインフレ、企業投資活動の活発化、資産運用の拡大など、持続的な成長に向けた好循環の芽が生まれつつあります。金融仲介機能を担う私たち金融グループにとりましては、お客さまの前向きな活動をサポートするとともに、社会的な課題の解決に取り組んでいくことが一層重要となっています。

SMBCグループは、中期経営計画で掲げた、「経済的価値の追求」と「社会的価値の創造」への取組みを加速させ、私たち自身の成長への道筋を確かなものにしつつ、お客さまと社会の発展に貢献していきたいと考えております。変わり目にある環境下、様々な事象への感度を高め、適時適切に対応し、前向きにかつ力強く、「質の伴った成長」の実現を目指して参ります。

引続き、ステークホルダーの皆さまから揺るぎない信頼をいただけるよう、私自身、グループの変革をリードして参ります。これからもより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年3月1日
執行役社長 グループCEO中島達