企業の社会的責任(CSR)

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三井住友フィナンシャルグループは、社会全体の持続的な発展に向け、グローバル金融グループとしての役割を果たしてまいります。

グローバル金融グループに求められる社会的責任

2016年11月に、地球温暖化対策に関わる「パリ協定」が、採択から1年も経たずに多くの国の批准により発効したことは、地球環境と産業政策に大きな影響をもたらすルールに対して、国際社会が大きく反応したことを表しました。さらに、「持続可能な開発目標(SDGs)」に関しては、我が国でも2016年5月に内閣総理大臣を本部長とするSDGs推進本部が立ち上がるなど、各国での取り組みを促す機運が高まっています。

パリ協定は今世紀後半の世界の平均気温上昇を2℃未満に抑える目標を掲げ、SDGsは貧困や教育、気候変動など地球規模の課題に対して2030年へ向けたグローバル社会全体での目標を定めるなど、包括的な取り組みが求められる中で、私たち企業に対しても中核的な事業を通じた貢献がこれまで以上に期待されています。

SMFGは、2002年に国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)へ署名したことをはじめ、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UN GC)」への参加など、グローバル社会の一員として、金融サービスを通じたCSR活動に注力してまいりました。

今後、SDGsやパリ協定の目標実現に向けて、企業が新たな技術やサービスを提供する機会や市場が拡大していくと考えられています。こうした社会の変化を前に、私たちは、経営理念に謳う「お客さまに一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する」ことが、SDGsやパリ協定の目標達成に向けて貢献する道筋であり、グローバル金融グループに求められる社会的責任だと考えています。

私たちの3つの重点課題への取り組み

SMFGは、CSR活動の取り組むべき重点課題を「環境」「次世代」「コミュニティ」の3つに特定し、金融サービスを通じた地球環境問題への取り組みや、次世代がいきいきと活躍する安心・安全なコミュニティの発展に貢献する、さまざまな取り組みを行っています。

「環境」においては、「環境負荷削減」「環境リスク対応」「環境ビジネス」の3つを環境配慮行動の柱とし、環境マネジメントシステムの国際認証「ISO14001」をグループ主要8社が取得して、環境活動に取り組んでいます。

特に、2016年9月に中国の杭州で開催されたG20サミットでは、「グリーン資金の拡大」が首脳声明に盛り込まれるなど、環境金融への関心と重要性が高まっています。三井住友銀行では、お客さまの環境経営にお役立ていただく「環境配慮評価融資/私募債」のご提供や、プロジェクトファイナンスに係る環境・社会配慮の国際的ガイドライン「エクエーター原則(赤道原則)」に基づく評価の実施、環境関連プロジェクトに資金使途を限定したグリーンボンドの発行など、事業を通じた環境への取り組みを進めています。

「次世代」においては、私たちが持つ金融の機能や知識を活用し、各年代に必要なお金の知識や判断力である「金融リテラシー」向上や、人材・産業の育成に取り組んでいます。グループ各社も業態に応じた金融経済教育や職場見学の受け入れを行っているほか、三井住友銀行が設立した国内外の財団を通じて留学生への奨学金支給などを行っています。

「コミュニティ」においては、私たちが事業を進める地域や領域を中心に、豊かで安心・安全な社会の実現に向けた取り組みを行っています。

国内では、お客さまに安心してご利用いただける金融機関として、高齢者や障がい者、認知症の方への取り組みを進めているほか、東北や熊本の被災地では、復興段階やニーズに応じた活動を行っています。さらに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においては、「ゴールドパートナー(銀行カテゴリー)」としてサポートしてまいります。

三井住友銀行が従業員の寄付によるボランティア基金を活用して、国内外の社会課題解決に取り組む団体と連携しているほか、海外においては、インドネシアでの職業訓練、ミャンマーでの教員研修など、新興国の課題にも取り組んでいます。

社会全体の持続的な成長と企業価値向上に向けて

SMFGは、こうした3つの重点課題を社会への価値創造に向けた取り組みとして進める一方で、すべての企業活動の基盤となる経営インフラの高度化にも取り組んでいます。

ガバナンス体制の更なる高度化に向けては、2015年度に策定したSMFGコーポレートガバナンス・ガイドラインに則り社外役員も増員したほか、指名委員会等設置会社への移行やCxO制、事業部門制の導入等により、持ち株会社を核とした統合的な経営を進めてまいります。

また、従業員がその個性や能力を存分に発揮することができるよう、女性のキャリア支援策をはじめ、仕事と介護の両立や勤務の柔軟化など、環境変化に適応できるレジリエントな職場づくりを進めるため、グループ各社にてワークライフバランス向上のための目標を設定しました。

私たちは「最高の信頼を通じて、日本・アジアをリードし、お客さまと共に成長するグローバル金融グループ」を目指し、その役割を果たすことを通じて、社会全体の持続的な発展と自らの企業価値向上に取り組んでまいります。今後ともなお一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2017年4月
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
取締役社長 グループCEO 國部 毅