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SMBCグループは、社会全体の持続的な発展に向け、グローバル金融グループとしての役割を果たしていきます。

グローバル金融グループに求められる社会的責任

2017年6月、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1兆円の「ESG投資」をスタートさせるなど、ESG(環境、社会、ガバナンス)に配慮した投資が世界中で急速に拡大しています。
また、2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に関しては、貧困や飢餓撲滅に加え、多様な人材の活躍、医療や環境・エネルギー課題の解決、技術革新やまちづくりなど、世界共通の課題に対し企業の果たすべき役割が重要視されています。これを受け、責任投資原則(PRI)がSDGs を今後10年の活動の中心と位置づけ、また経団連が企業行動憲章を7年ぶりに改定するなど、世界中でSDGsの達成に向けた動きが加速しています。

このようにグローバルにESG/SDGsに関する取組が推進される中、地球温暖化対策に関わる「パリ協定」や、金融安定理事会(FSB)が提唱する新たな財務報告の枠組みである「気候変動財務ディスクロージャータスクフォース(TCFD)」についても、世界中で対応が求められています。
また、世界中の政府・地方自治体、投資家や企業、市民社会がESG/SDGsに積極的に取り組むことによって、イノベーションを通じて新たな技術やサービスが創出され、持続可能な経済成長が実現できると考えられています。

SMBCグループは、2002年に国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)へ署名したことをはじめ、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UN GC)」への参加など、グローバル社会の一員として、これまでも金融サービスを通じて社会的責任(CSR)を果たすことに注力してまいりました。

現在、国内外で新しい時代の企業経営を左右するキーワードとして注目されているESG/SDGsへの貢献こそ、グローバル金融グループとして私たちに求められる社会的責任だと考えております。ESG/SDGsを私たちは経営戦略の軸に据え、中核的な事業を通じて社会的な課題の解決に積極的に貢献してまいります。

私たちの3つの重点課題への取組

SMBCグループは、CSRの観点から取り組むべき重点課題を「環境」「次世代」「コミュニティ」の3つに特定し、金融サービスを通じた地球環境問題への取組や、次世代がいきいきと活躍する安心・安全なコミュニティの発展に貢献する、さまざまな取組を行っています。

「環境」においては、「環境ビジネス」「環境リスク対応」「環境負荷削減」の3つを環境配慮行動の柱とし、環境マネジメントシステムの国際認証「ISO14001」をグループ主要7社が取得して、環境活動に取り組んでいます。
特に、環境金融への関心が高まる中、三井住友銀行では、お客さまの環境経営にお役立ていただく「ESG/SDGs評価融資/私募債」のご提供や、環境関連プロジェクトに資金使途を限定したグリーンボンドの発行、気候変動などの環境影響を鑑み、高効率の案件に限定した石炭火力発電所への融資方針の厳格化など、事業を通じた環境への取組を進めています。また、パリ協定やTCFD等、気候変動対策に関する枠組みに賛同し、三井住友銀行においてTCFDの提言への対応を検討するワーキンググループを設置の上、関連する影響の分析に着手し、今後適宜開示していく予定です。

「次世代」においては、私たちが持つ金融の機能や知識を活用し、各年代に必要なお金の知識や判断力である「金融リテラシー」向上に注力しており、グループ各社の業態に応じた金融経済教育や職場見学の受け入れを行っています。
海外においては、三井住友銀行が設立した国内外の財団を通じて留学生への奨学金支給などを行っているほか、インドネシアでの職業訓練、ミャンマーでの教員研修など、新興国の課題にも取り組んでいます。このユニセフと連携したミャンマーでの教員研修プログラムは、2018年5月に政府より紺綬褒章を受章いたしました。

「コミュニティ」においては、私たちが事業を進める地域や領域を中心に、豊かで安心・安全な社会の実現に向けた取組を行っています。
国内では、お客さまに安心してご利用いただける金融機関として、高齢者や障がい者、認知症の方への取組を進めているほか、東北や九州での被災地では、復興段階やニーズに応じた活動を行っています。また、三井住友銀行では、国内外の社会課題解決に取り組む団体と連携し、従業員の寄付によるボランティア基金を活用した社会貢献活動を実施しています。さらに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においては、「ゴールドパートナー(銀行カテゴリー)」として、積極的に持続可能な大会をサポートしてまいります。

社会全体の持続的な成長とESG/SDGsの取組を通じた企業価値向上に向けて

SMBCグループは、こうした3つの重点課題を社会への価値創造に向けた取り組みとして進める一方で、すべての企業活動の基盤となる経営インフラの高度化にも取り組んでいます。

ガバナンス態勢の更なる高度化に向けては、2015年度に策定したSMFGコーポレートガバナンス・ガイドラインに則り、指名委員会等設置会社への移行やCxO制、事業部門制の導入等により、持ち株会社を核とした統合的な経営を進めております。

また、従業員がその個性や能力を存分に発揮することができるよう、女性のキャリア支援策をはじめ、仕事と介護の両立や勤務の柔軟化など、環境変化に適応できるレジリエントな職場づくりを進めるため、グループ各社にてワークライフバランス向上のための目標を設定しています。

こうした取組に加え、SMBCグループでは本業を通じたSDGsの実現を目指し、4つの事業部門の業務計画に、達成すべきSDGsを組み入れました。SDGs 17項目のうち、当社グループは、事業を通じて達成を目指す7項目と経営基盤の強化を通じて達成を目指す3項目を選定しました。
また、当社グループの全従業員を対象にSDGsへの理解を深めるために研修・勉強会を実施するほか、SDGs達成への貢献事例を表彰する社内表彰制度「SDGs賞」を新設するなど、従業員一人ひとりがSDGsを正しく理解し、主体性を持って取り組むようにグループ一体となって推進していきます。
今後、グローバル金融グループとして、「当社ならでは」の新たなSDGsに関する施策を推進し、お客さまと共にSDGsの達成を図ってまいります。

私たちは「最高の信頼を通じて、日本・アジアをリードし、お客さまと共に成長するグローバル金融グループ」を目指し、その役割を果たすことを通じて、社会全体の持続的な発展とESG/SDGs推進を通じた企業価値向上に取り組んでまいります。今後ともなお一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2018年7月
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
取締役執行役社長 グループCEO 國部 毅