• 多様な働き方支援 インタビュー グローバル化が進んでも、大切なのは一人ひとりと向き合うこと。SMBCコンシューマーファイナンス 海外監査部 部長 瀧澤 俊幸 (写真 左)海外監査部 鄭 美子 (写真 右) 多様な働き方支援 インタビュー グローバル化が進んでも、大切なのは一人ひとりと向き合うこと。SMBCコンシューマーファイナンス 海外監査部 部長 瀧澤 俊幸 (写真 左)海外監査部 鄭 美子 (写真 右)

  • 所属・役職は取材当時のものです。(2019年10月取材)

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ビジネスの急速なグローバル化を支える職場づくりを進めるSMBCグループ。多様な人材の力を組織の競争力として生かすため、海外と日本の間での交流や、国内外の従業員が集う研修を実施するなど、従業員が異文化コミュニケーションを経験し、成長できる環境を整えています。今回は、海外現地法人と仕事をしている二人が、グローバルに働く中で大切にしていることについて語ります。

グローバルな職場で働くチャンス

瀧澤:私が初めてグローバルな職場を体感したのは、2014年度から2015年度の間に勤務した、中国の深セン事務センター(深セン市普羅米斯諮詢服務有限公司)でした。四国の徳島支店からキャリアをスタートし、営業部、センターと国内で長く勤務していたので、海外勤務は予想外でした。

:私は中国出身ですが、海外の現地法人との関わりは2018年に海外監査部に異動になってからでした。東日本大震災をきっかけに「人の助けになれる仕事をしたい」と感じて金融業界で働くことを選んだのですが、当時はグローバルな仕事については特に意識せず、とにかく困っている方の助けになれる仕事に力を注ぎたいと思っていました。

瀧澤:私たちが在籍する海外監査部の主業務は、12拠点ある海外現地法人の監査。具体的に言うと、各社が発展し続けられるよう社内の問題点やリスクを洗い出し、明らかになった課題について責任者と話し合って解決につなげていく、というものです。往査では四半期毎に3拠点のペースで現地法人へ出張し、2週間程度滞在して業務にあたっています。その前後は、往査の準備や報告書・連絡表の作成等があるので結構忙しくなります。
今年6月には鄭さんが初めて監査実施責任者として台湾2社の監査を行いました。私も2日間立ち会いましたが、監査実施責任者として立派に職務を遂行している姿を見て頼もしく感じました。

言語や文化が違っても、大切なのは目の前の人を尊重すること

:監査先が中国語圏の場合は、中国語でコミュニケーションがとれますが、10年以上日本に住んでいる自分と現地従業員とでは、習慣や考え方の違いを感じることも。バックグラウンドが違う中、こちらの考えをどう話せば伝わるのかと悩むこともあります。

瀧澤:言語が通じたとしても、そういった悩みがあるんですね。たしかに私は深セン事務センター勤務の頃、現地従業員と通訳を介しての会話だったので、尚のこと自分の意図が伝わっているのか、相手の気持ちを汲み取れているのか不安がありました。
認識を一致させようと必死になって業務をしていましたが、少しプライベートな話題になると会話が続けられなくてもどかしかった記憶があります。


:瀧澤さんのおっしゃる通り、監査業務は検知したリスクを回避させる為に、お互いの認識を一致させることが大切。言語が共通でもそうでなくても、まず相手の話を聞き、相手がイメージしやすく話すように心掛けています。 もうひとつ、自分が主張をする前に、相手の表情を見ながら傾聴できるようになりました。日本生活の成果かもしれません(笑)。

瀧澤:鄭さんは、部内でもじっくり相手の話を聴いてから意見を言います。その意見が正当だと分かるからみんなが耳を傾けます。
日本人同士でも性格やバックグラウンドはそれぞれ違います。だから最近は言語や文化の違いを意識しすぎて特別な対応をする方がおかしいかもしれないなと思うようになりました。

:私も瀧澤さんと同じ考えです。グローバルに働くようになっても、あくまで人対人。目の前にいる人を尊重し、理解することが大事だと思っています。

グローバルな社風の土台となるために

:私自身は、中国語が話せるというスキルにこだわらず、年齢も国籍も問わずさまざまなバックグラウンドを持つ方と働く機会を模索したいです。当社は、語学を学ぶためのサポートが手厚く、グローバルに働きたい人のチャレンジを応援してくれていると感じます。サポートも活用しながら、常に好奇心を忘れずにキャリアを重ねていきたいと思っています。

瀧澤:確かに人材育成制度が手厚く整えられています。「学びたい」と思ったタイミングで行動できれば、その後の選択肢が増えてくるはずです。
私自身、グローバルに働くことで、逆に「国や文化の違いがあっても、目の前の人にしっかり向き合うことが大切」という価値観が新たに芽生えました。多様性豊かな職場で働くことは、仕事に限らず自分の世界を広げてくれる気がします。


SMBCグループでは、人材の育成・登用を進めることでグループ会社を含めた組織の多様性を促し、競争力を高めています。海外採用の執行役員も増加し、マネジメント層の多様化も進んでいます。さらに、コミュニケーションに必要な語学力の強化支援、海外とのビジネススクールと連携した研修や異文化理解を目的としたプログラムを実施。SMBCグループは、世界を視野に新たな価値を生む人材を育成していきます。


一日のスケジュール

Daily schedule

思い出の写真

(瀧澤さん)中国深セン事務センターのメンバーとの集合写真です。

(鄭さん)仕事の合間に海を見てリラックス。毎年旅行に行くぐらい沖縄に夢中になっています。