• 多様な働き方支援 インタビュー 自分の経験やノウハウを若手へ伝えることが、新しい仕事のやりがい、楽しみに。日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 部長兼シニアマネジャー 青木 昌一 多様な働き方支援 インタビュー 自分の経験やノウハウを若手へ伝えることが、新しい仕事のやりがい、楽しみに。日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 部長兼シニアマネジャー 青木 昌一

  • 所属・役職は取材当時のものです。(2020年2月取材)

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SMBCグループでは、シニア人材が能力を生かし、生き生きと長く活躍できる職場づくりを進めています。今回は、長年にわたる人事コンサルタントの現場経験を生かして、現在も最前線で活躍しているベテラン従業員をご紹介します。

若手人材の存在は良い刺激に。シェアオフィスで、より働きやすい環境へ

「コンサルタント業界は今、活況を呈しているため、若い人材がどんどん入社してきている状況です。当社の職場は、私のようなベテランも多く、立場的に若い人たちの面倒を見るようなところもあるので、彼らと一緒に現場へ同行する機会を多く設けるようにしています。入社してくる若手は皆優秀で、彼らの働く姿に大いに刺激を受けているところです。

コンサルタントは『お客さまのところに行ってなんぼ』と言われるくらい、ほぼ毎日、受け持ちのお客さまの会社に訪問します。以前は、一日中訪問先の会社に詰めることも多かったのですが、今は、1社2時間ほど、相談と問題解決のコンサルを行うスタイルでお伺いしています。多い時には1日で2~3社を訪問することも。そこで最近、活用しているのがシェアオフィスです。会社がシェアオフィスと契約しており、毎度帰社することなく、近くにあるシェアオフィスですぐに仕事をすることができ、とても便利ですね。おかげで、お客さまとの打ち合わせの直後、確認事項をまとめたりできるので仕事の能率も上がりました。コンサル業務にとって、会社がとても効率的な環境を整えてくれており、大いに活用させてもらっています」

若い頃に経験した数多くの実務が、私の貴重な財産

「当社に入社したのは、2000年。それまでは不動産デベロッパーで13年、うち10年間は人事部で従業員の給与福利厚生、採用、新会社設立支援などを担当していました。現在も人事分野のコンサルタントをメインに業務していることを考えれば、30年にわたり、一貫して人事畑を歩んできた感じです。はじめの頃は決して順風満帆とはいえませんでしたね。仕事は先輩のコンサルティングを見て覚えていました。

私が不動産デベロッパーで働いていた期間は、日本のバブル経済の絶頂から一気に転落していった時期で、人減らしや配置転換といったリストラ計画から、資産売却、会社の整理まで、人事担当者として辛い経験もしてきました。人事コンサルはその仕組みづくりがメインの業務なのですが、実際動きはじめると多くの問題が出てきます。実務を知らないと解決に向けてうまく着地できないんです。今では多くの現場でさまざまな人と向き合う中、いろいろな悩みや課題を解決してきた若い頃の実務経験が、コンサルティングをする上で私の大きな武器であり、貴重な財産となっています」

シニアとして、私にできること

「会社でシニアと呼ばれるのは55歳以降です。これからシニアとして、私に何ができるのだろうと考えた時、やはりコンサルタント以外の選択肢は考えられませんでした。今私は56歳で、肩書きは部長となっていますが、基本は生涯プレーヤーだと考えています。今までは、自分から新しいこと、面白いこと、いろんなことに首を突っ込んでは仕事を楽しんできましたが、シニアになってからは、私の経験やノウハウを少しでも若手に伝えられるように寄り添っていければと考えています。最近は若手と同行する中で、力をつけているのを間近で感じることがあります。彼は一人でも大丈夫とか、もう少し一緒に頑張ってみようかとか、若手の成長過程を見ることが、今の仕事のやりがい、楽しみになっています。

定年は60歳ですが、希望すれば65歳まで再雇用されます。ここまで働き詰めだったので、そろそろプライベートでも今後のことを考えていこうかなと思っています。子供たちはもう社会人になっていますから、これからは妻との時間を増やしていきたいですね。毎週土曜日は買い物に一緒に出かけるようにしているんですよ。まあ、うるさがられていますけどね(笑)」


SMBCグループはこれからも、従業員一人ひとりが生き生きと働き、年齢に関係なく、誰もが活躍できる環境整備を推進していきます。


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Daily schedule

思い出の写真

左は広島大学時代の恩師、櫟本功教授の著書『支店経済を考える』。右がリストラ担当時代にお世話になった高井伸夫弁護士の著書『人事権の法的展開」。どちらも自身を支えてくれる座右の書。

8歳と9歳になる二匹の愛犬は家族みんなのアイドル的存在。