ITトランスフォーメーション
ITを経営の柱に据え、価値創造を推進する
金融サービスのITソリューション化、顧客接点のデジタル化の加速、テクノロジーの進歩を受けた競争環境の変化により、金融機関に求められる競争力の源泉は大きく変わっています。これからの成長を左右するのは、戦略そのものの巧拙だけではなく、それをどれだけ迅速かつ確実に形にできるかです。その実行力の源泉となるのがITであり、ITはもはや経営を支える機能ではなく、経営そのものを駆動する柱です。新中期経営計画では、ITを経営の柱に据え、IT基盤のモダナイゼーションと開発機能の向上を図るとともに、AI活用をさらに加速していきます。経営戦略・業務戦略・ITトランスフォーメーションを三位一体で推進し、ITを通じて価値創造を推進していきます。
開発力と実行力を抜本的に高め、変革を前に進める
この実現に向けて、新中期経営計画の3ヵ年において、邦銀初の1兆円規模のIT投資を計画しています。これは単なる大型投資ではなく、事業戦略の推進と経営基盤の高度化を牽引する戦略的な資源投入です。重点施策を着実に進めるため、事業部門・CxO部署における企画・開発機能を強化するとともに、日本総合研究所を含むグループ全体のIT開発体制を高度化していきます。加えて、IT案件の企画人材・開発人材の採用・育成を進め、企画から実装まで一気通貫で担う人材力を高めていきます。現場に近い領域で価値創出力を高めつつ、全体最適の観点からガバナンスを適切に機能させることで、IT開発の質とスピードを両立する開発・運営モデルへ進化させます。
モダナイゼーションとAI活用を両輪に、未来の金融グループを創る
変革の土台となるのは、レガシーとの決別を見据えたIT基盤のモダナイゼーションです。クラウド化、API化、データ基盤整備、サイバーセキュリティ強化を一体で進めるとともに、グローバルベースでデータ・ITインフラを構築し、グローバルトップティアの金融機関にふさわしい先進的・高度なIT・データ基盤、オペレーション、経営体制、リスク管理態勢の実現を目指します。AIについても、単なる効率化の手段にとどめず、顧客体験、業務プロセス、提供価値そのものの変革につなげていきます。加えて、利用頻度の低いシステムの廃止等を通じて規律ある資源配分を徹底し、安定性と信頼性を礎に、世界水準の競争力を備えた金融グループの実現を目指します。