ITトランスフォーメーション
世界をつなぐ決済・資金管理プラットフォームが始動
デジタルの活用によりお客さまのビジネスのグローバル化が一層進む中、SMBCグループは2026年4月、グローバルなトランザクションバンキングサービス(決済・資金管理)を統合する新ブランド「SMBC Connect」を始動しました。世界をつなぐ決済・資金管理プラットフォームの構築を目指し、どのような戦略を描いているのか。各地域のリーダーが語りました。
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池田 和矢 三井住友銀行
トランザクション・ビジネス本部担当
専務執行役員 -
Steve Robson Sumitomo Mitsui Banking Corporation
Global Transaction Banking Department(GTBD)(LDN) /
Co-Head of GTBD(LDN) -
Craig Vaream Sumitomo Mitsui Banking Corporation
Global Transaction Banking Department(GTBD)(NY) /
Head of CMS, Co-Head of GTBD(NY) -
Dharmesh Sethi Sumitomo Mitsui Banking Corporation
Transaction Banking Chief Product & Operation Officer, Global Chief Information Officer for Transaction Banking -
Sridhar Srinivasan Sumitomo Mitsui Banking Corporation
Global Transaction Banking Products Development Department (GTPD) (APAC)/
Head of GTPD (APAC), Transaction Banking Chief Operating Officer, Asia Pacific
お客さまと一体となり価値を生み出すパートナーへ
池田 新中期経営計画で掲げたビジョンや目標の達成に向けて、グローバル決済ビジネスは主要な成長ドライバーに位置付けられています。企業の海外展開が加速する中、資金管理や決済ソリューションに対するお客さまのニーズは急速に高度化しています。私たちが目指しているのは、単に決済機能を提供する金融サービス事業者の立場から、お客さまの事業運営や経営プロセスに深く入り込み、実質的な価値を生み出すパートナーへと進化することです。その中核的な取組として2026年4月に「SMBC Connect」を立ち上げました。SMBC Connectは、グローバルに事業を展開するお客さまのトランザクションバンキングを包括的に支援する新ブランドです。本ブランドの下、お客さまの資金管理、決済、財務管理に関するあらゆるプロセスをシームレスにつなぐプラットフォームを提供することにより、グローバルで一貫したソリューションの展開を進めていきます。
Vaream 米国では2026年6月にSMBC Connectを本格展開しました。SMBC Connectは、お客さまの声に基づいて構成された直感的なユーザーインターフェースに加え、柔軟なユーザー権限設定、各種手続のデジタル化を実現し、多通貨一元管理の機能を強化するなど、お客さまの利便性を飛躍的に向上させています。また、SMBC Connectの開発においては、お客さまから直接フィードバックをいただきながら、アジャイルに機能を改善、追加しながら進めてきました。今後もFX決済機能やAIを活用したサポート機能の拡充等、お客さまにより付加価値の高いサービスを順次開発していく予定です。
Robson 米国でのローンチはSMBC Connectの出発点に過ぎません。今後はアジア、欧州にも展開を拡大していきます。また、欧州では、口座開設・オンボーディングのプロセスも抜本的に見直し、お客さまの手続負担を大幅に軽減させました。多くの銀行で課題となりがちなプロセスをスムーズにできたことは、お客さまの期待に応える重要な一歩です。国や地域ごとに規制や市場環境が異なる中でも、グローバルチームとして連携し、各地域へ特化した対応とグローバルな一貫性を両立できる点が私たちの強みであると自負しています。その集大成としてのSMBC Connectは、そのサービスを通じて、さまざまな可能性とお客さまとをつなげ、お客さまのビジネスの成長・変革に伴走します。
Sethi 私たちが目指すグローバルプラットフォームの構築において重要になるのは、SMBCグループに深く根付いた組織文化・DNAの存在です。これを受け入れ、理解し、実践することが、変革を成功させる出発点になると考えています。ビジネス、プロダクト、テクノロジーの各チームが一体となり、お客さまのフィードバックを直接取り入れながらSMBC Connectをリリースできたことが、その証左と言えるでしょう。400年の歴史を持つ大組織でありながら、スタートアップのような機動力でこの変革に挑んでいることこそ、競合他社との最大の差別化要因になると確信しています。今後はグローバルな標準化と地域固有ニーズへの柔軟な対応を両立するアーキテクチャを整備し、各地域の専門知見を共通資産として活用しながら、高品質なサービスを広く提供できる体制を確立していきます。
AIが拓く変革と新たな利便性
Srinivasan AIは、SMBCグループ自身の変革とお客さまへの価値提供という双方の観点から、変革の根幹を担います。SMBCグループでは、AIの実装を加速しており、ユーザーエクスペリエンス設計の効率化やコード生成・テストの自動化から、マネー・ローンダリング防止等のコンプライアンス業務の高度化、フロントオフィスへのリアルタイムな顧客・市場情報の提供まで、活用領域は急速に広がっています。また、お客さまへの価値提供においては、資金管理や決済といったプロダクト自体よりも、それがお客さまの経営プロセスにどう組み込まれるかが重要であり、たとえば、お客さまの主要な基幹業務システムと深く連携し、売掛金・買掛金処理をAIで自動化することで、お客さまの生産性を高めエラーを削減できます。さらに、お客さまのCFOチームとの共創によるダッシュボードの開発等、お客さまの財務意思決定を能動的にサポートするソリューションも展開中です。そのうえでSMBC ConnectはAPIやホスト接続を含むあらゆるチャネルに連携して、お客さまのトランザクションに新たな価値を提供します。
Sethi 加えて、SMBC Connectに向けたAI搭載チャットボットの開発も進めています。ユーザーサポートを補完するものとして近い将来本番環境に組み込む予定であり、お客さまに新たな利便性をお届けできることをチーム一同楽しみにしています。
池田 AIの活用においても、お客さまを理解し、私たちのプロダクトを通じてどのようにお客さまのビジネス変革に伴走できるかが重要です。専門集団としての人材基盤を引き続き広げながら、「世界をつなぐ日本発のトラステッド・パートナー」となることを目指していきます。
トランザクションバンキングはSMBCグループの重要なドライバーとして、グループブランド、収益性、財務安定性の向上への貢献を目指します。AIを含むプロセスの変革だけでなく、SMBC Connectの立ち上げ・発展とともに、セールス体制の強化、プロダクトの刷新も通じて、グローバルな競争力を飛躍的に高め、お客さまの真のパートナーとして持続的な成長を実現します。
今後も、SMBCグループはビジネス、地域、そして人々をつなぎ続けていきます。
