• 多様な働き方支援 インタビュー 多様なライフスタイルを叶える。それが「働き方改革」   三井住友DSアセットマネジメント IT・事務統括部 マネージャー 井方 賢治 多様な働き方支援 インタビュー 多様なライフスタイルを叶える。それが「働き方改革」   三井住友DSアセットマネジメント IT・事務統括部 マネージャー 井方 賢治

  • 所属・役職は取材当時のものです。(2019年10月取材)

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積極的に「働き方改革」に取り組んでいるSMBCグループでは、さまざまな考えや事情をもった従業員が生産性高くやりがいをもって働くことができるよう、多くの制度を導入しています。ここでは、主にテレワーク制度を活用し、仕事と家庭の両立を可能にした従業員をご紹介します。

社内ではじめてのテレワーク活用者に

「中学生の娘と2人暮らしの私は、娘の学校行事に参加ができたり、家でのコミュニケーションの時間がとれ、尚且つ仕事と家事が両立できる職場を探し、転職活動を行っていました。まさに、その時に出合ったのが今の会社です。最終面接ではこんなことを言われました。『(我が社は)いまから“働き方改革”を積極的に推進していこうと思っている。君にはその一人目として、テレワークのような働き方改革に関する制度をぜひ使ってほしい』。私は特段、“テレワークができる企業”という条件で転職先を探していたわけではなかったのですが、私にとってそのオファーは、まさに渡りに船。非常にうれしかったのを今でも覚えています。

当社では働き方改革に関する制度として、テレワークやフレックスタイム等が用意されていますが、そのうち、私が主に活用しているのは自宅でのテレワーク、いわゆる在宅勤務です。テレワークの際は、メールや電話で連絡をとりながら仕事を進め、Web会議を活用して相手の顔を見ながら会議に参加することもできます。オフィスにある自身の固定電話には業務用携帯への転送設定をしていて、電話対応も自宅で可能。自宅に居ながらにして仕事を進められるので、時間を有効に使えます。娘の学校行事にも参加できるようになり、コミュニケーションの時間をより取れるようになりました。

たった1人から今では180人。広がり続けるテレワークの輪

「はじまりは私1人だけだったテレワークの利用。私が制度を使っているのを見て、まず同じチーム6人中3人が、そして次第に同じフロアの他チームにも波及し、今では180人まで利用者が増えました。テレワーク実施の際は、事前に会社に登録をする必要があるのですが、すでに登録済の人、現在登録申請中の人も入れると400人以上と相当な数になっていますね。

テレワーク利用の際は、金曜日の定例ミーティングで翌週のテレワークの日時を事前に共有。当日、自宅で仕事をはじめる直前には『これから仕事をはじめます』とパソコンから報告し、作業内容も併せて知らせます。例えば私の場合、通勤時間が往復2時間かかっているのですが、テレワークを使う日はこの2時間がまるまる空くことになります。おかげで時間の使い方がより上手くなり、業務効率や生産性も上がった実感がありますね。結果的に残業時間も減りました。その姿がみんなに伝わって、さまざまなライフスタイルを求めている人が『自分にも活用できる!』と感じて、結果180人まで利用者が拡大することにつながったのかもしれません。

個人的に良かったのは子どもと向き合う時間が圧倒的に増えたという点です。保護者会など親が関係する学校行事は平日の午後に行われることが多く、以前の会社ではほとんど参加できませんでしたが、今は頻繁に参加することができ、PTAの役員も務めています。他の保護者からは『井方さんは仕事をしながら、どうしてこんなに平日の行事に参加できるの?』と驚かれるほどです(笑)加えて、娘と学校での共通の話題で会話ができるので、コミュニケーションが前よりスムーズになりました。」

「働き方改革」は「生き方改革」

「テレワークは働き方改革の一つの手段、働き方を変える手立てです。しかし、視点を変えると“働き方を変える”ということは、“生活スタイルを変える”ということだと思います。生活スタイルを変えるということは、自身はもちろん、一緒に暮らしている“家族の生き方”にも関わることだと気付かされました。家族がいる自宅で仕事をする場合は、家族の合意も必要。自分一人だけの話ではありません。オフィスで朝から夜まで仕事をしている場合と、テレワークを活用して自宅に居ながら仕事をする場合とでは、圧倒的に家族と一緒に過ごす時間が変わってきます。働き方改革は、「生き方改革」とも言えると思うのです。

私は幸運にもテレワークと出合い、家族との向き合い方も、自分自身の生き方もガラリと変わりました。今までとれなかった子どもとの時間も趣味の時間もしっかりとれるようになった。もちろん人によっては「テレワークをしない」という選択も自由。しかし、もっとも知ってほしいのは、個人の事情にあわせた「働き方の選択肢がたくさん用意されている」、「その人なりの働き方を選べる」ということです。最初からできないと決めつけるのではなく、まず試してみるということはとても大切だと思います。今後も選択肢は増えるでしょうし、働き方改革の可能性はまだまだあると思っています。


SMBCグループでは、従業員一人ひとりが自分自身のライフスタイルや価値観、業務内容などにあわせて、働く時間や場所を自律的に選択し、生産性高く働くことができるよう、さまざまな制度を導入し、柔軟な働き方の推進に取り組んでいます。それらを含む全体的な取り組みが認められ、2019年11月、三井住友フィナンシャルグループは「第3回 日経Smart Work経営調査」で4.5つ星を取得しました。今までも、そしてこれからも、SMBCグループはすべての従業員と向き合い、「働き方改革」に懸命に取り組んでいきます。


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テレワークの風景

クラリネットが趣味。「入社してすぐ、テレワークで趣味の時間を持てるようになったことを機にはじめました。なので、テレワーク歴と、クラリネット歴はほぼ一緒です」