加藤が所属するエクイティ・ソリューション室では、事業会社がまとまった数量の株式の売却を行う場合や、機関投資家が流動性の少ない株式の売買を行う場合など、通常のマーケットでは執行が難しい取引を専門に扱っている。彼女はこの部署で、お客さまと日常的にコンタクトしている法人営業の部署と連携し、個別の案件ごとに最適な株式売買のソリューションを提案している。
お客さまに評価していただける売買を行うには、日頃からお客さまのニーズを敏感に察知することや、常に情報のアンテナを張り巡らしてお客さまに役立つ情報を提供することが大切だという。たとえば、ある事業会社から急を要する株式売却の依頼を引き受けたときのこと。そのお客さまが保有資産の見直しを図る可能性があると見込んでいた加藤は、前もって何度も株式売却手法の提案を行っていた。結果的に、お客さまから売却の依頼を受けたのは売却期日の前日となったが、時間の制約がある中で購入意向のある投資家を探し、無事に売買を完了。こうして結果を出すことができたのは、提案を重ねる過程でお客さまと十分に情報を共有できていたからだと感じている。
現在、彼女のお客さまは国内外の機関投資家、事業法人など多岐にわたっている。今後もお客さまに対して最適な売買手法を提案することを目指していきたいという。