三井住友フィナンシャルグループ

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どんなに困難な案件にも着実に応えていくその積み重ねにより信頼を勝ち得ていきたい。

SMBC日興証券 エクイティ・ソリューション室 加藤 美里

加藤が所属するエクイティ・ソリューション室では、事業会社がまとまった数量の株式の売却を行う場合や、機関投資家が流動性の少ない株式の売買を行う場合など、通常のマーケットでは執行が難しい取引を専門に扱っている。彼女はこの部署で、お客さまと日常的にコンタクトしている法人営業の部署と連携し、個別の案件ごとに最適な株式売買のソリューションを提案している。
お客さまに評価していただける売買を行うには、日頃からお客さまのニーズを敏感に察知することや、常に情報のアンテナを張り巡らしてお客さまに役立つ情報を提供することが大切だという。たとえば、ある事業会社から急を要する株式売却の依頼を引き受けたときのこと。そのお客さまが保有資産の見直しを図る可能性があると見込んでいた加藤は、前もって何度も株式売却手法の提案を行っていた。結果的に、お客さまから売却の依頼を受けたのは売却期日の前日となったが、時間の制約がある中で購入意向のある投資家を探し、無事に売買を完了。こうして結果を出すことができたのは、提案を重ねる過程でお客さまと十分に情報を共有できていたからだと感じている。
現在、彼女のお客さまは国内外の機関投資家、事業法人など多岐にわたっている。今後もお客さまに対して最適な売買手法を提案することを目指していきたいという。

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業務インタビュー

案件ごとに最適な売買手法を提案。
私が所属しているエクイティ・ソリューション室は、2012年4月に株式関連の商品・サービスを提供するエクイティ本部内に発足した部署です。
当部署のミッションは、通常のマーケットでは執行が難しい株式売却案件などに対し、最適な手法をご提案してお取引を実現することです。
セカンダリー市場(既に発行されている株式や債券などの有価証券を取引する市場)において、機関投資家や事業会社がまとまった株式の売買をする際、流動性の低い株式や通常の出来高に対して売買株数が多いケースでは、通常の売買手法では市場での売却が難しい場合があります。
私は、そうした案件ごとに最適な売買手法を考えて提案していくことに力を注いでいます。

さまざまな制約のある依頼を成し遂げ、お客さまの期待に応える。
先日、ある事業会社のお客さまから、急を要する株式の売却のご相談がありました。
通常の出来高を考えると市場での売却では対応が難しい状況で、加えて、販売先についてのご意向や価格のご要望など、細かな調整を図っていかなければいけませんでした。
そうしたさまざまな制約があるご依頼でしたが、結果的にはお客さまの希望する投資家へ期日内に株式の売買を仲介することができました。

株式業務のプロ、そして人間として成長している実感。
このような緊急性の高い案件をお客さまからご相談いただけたのは、日頃の提案や対応などを通じて当社を評価、信頼していただけたからだと思います。
お客さまと絶えずコミュニケーションを取り、関係性を深めていくことは、この仕事においてきわめて重要なことです。
また、機関投資家や事業法人などを担当している法人営業の部署から案件が持ち込まれるケースも多く、彼らと密に連携することも業務を円滑に遂行するための重要な要素です。
お客さま、そして社内からの信頼を得て、自分自身が株式業務のプロとして認められたと感じる時、人間としても成長しているという実感があります。

これからはグローバルにキャリアを広げていきたい。
いま私が手がけている株式売買の仲介は、他の証券会社も同様に行っている業務です。
そのようななかで「SMBC日興証券にお願いしたい」というオファーをいただくためには、お客さまがお望みの売買手法を提案できるかどうかにかかっています。どのようなスキームを用いればお客さまのニーズに最大限お応えできるのか、懸命に知恵を絞り、提案したソリューションをお客さまに受け入れていただいた時は、とてもうれしいです。
案件に携わる際は、私自身もお客さまの立場で物事を考えるように心がけています。同じ目的に向かって、お客さまから信頼していただき、一方で私たちからはご満足いただけける結果をお返しするというよきビジネスパートナーとして認めていただけるよう業務に取り組んでいますので、それが果たせたと感じた時はたいへん大きな喜びを覚えます。今後はお取引いただくお客さまの数をさらに増やし、ヘッジファンドなどの海外の機関投資家のお客さまとの関わりも深め、自らのキャリアをいっそう広げていきたいです。

私の1日レポート

  • 通勤中も情報収集
    毎朝4時半ごろに起き、TVのニュースを流しながら朝食をとります。通勤電車の中ではスマートフォンで電子版の新聞をチェックし、アナリストのレポートにも目を通しています。

  • アナリストの意見を確認
    出社後、今日のアポイントを確認し、Bloombergにて海外市況を確認します。そして情報収集のために機関投資家営業部の朝会に参加し、その場で発表される各アナリストのオピニオンを確認します。

  • お客さまへプレゼンテーション
    午前中に一件、お客さまのもとを訪問し、ご相談いただいている案件についてプレゼンテーションを行います。問題に対して自分で解決策を考え、それをお客さまに認めていただいた時、大きな達成感を得ると共に次の案件へのモチベーションに繋がります。

  • 顧客訪問がすべての基本
    午後も、別のお客さまのもとを訪問します。何度もお客さまのもとに足を運び、有益な情報を絶えずご提供していくことで、信頼関係構築に努めています。

  • 資格取得のための勉強
    帰社後、お客さまへのメールや翌日以降のプレゼンテーションの資料作成、関連部署とのミーティングなどを行います。退社するのは平均すると19時ぐらいです。終業後のオフの時間は、仕事上必要な情報収集や読書に充てています。

休日の過ごし方

休日は欠かさずホットヨガに通っています。ヨガを続けると、筋力がついたり、肩こりや腰痛が治ったりと身体面でもたいへん効果がありますし、自分と向き合うことによって忍耐力がつき、精神的にも豊かになりました。また、友人や家族と美術館や食事に行ったりすることも多いです。休日に親しい人たちとゆっくりとした時間を過ごすことで、仕事への活力も湧いてきます。

私の「チカラ」分析

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  • 信用力【5】
    ご依頼いただいた仕事は、どんなことでも全力で取り組みます。そうした誠意の積み重ねで信用が得られると思っています。
  • リサーチ力【4】
    以前所属していた部署でマクロリサーチの仕事を経験したことから、物事を入念に調べたり、そこから次の展開を予想したりするようになりました。
  • 落ち着き力【5】
    どんな状況でも、自分の考えや価値観を軸に落ち着いて行動することが理想です。
  • 自己管理力【4】
    もともと体力に関しては自信がなかったのですが、その短所を認識して日頃からホットヨガなどの運動で体力をつけたり、食事や体調管理にも留意しています。
  • 思いやり力【4】
    相手の立場に置き換えて物事を考えるようにしています。お客さまのニーズに関しても、先回りした提案を目指しています。

3年後の「なりたい」自分