“多様な個性”を生み出す、三井住友銀行の人事戦略
イノベーションを起こす人材が多方面で活躍。
2021.03.09
三井住友銀行 | 成長事業開発部 | 木原梓(きはら あずさ) |
リテールIT戦略部 | 金子直樹(かねこ なおき) | |
コンプライアンス部 | 廷々郁子(ていてい あやこ) | |
人事部 | 川﨑麗児(かわさき れいじ) |
社会環境の急速な変化やデジタル技術の進展を受けて、金融業から「グローバルソリューションプロバイダー」への転換を進めているSMBCグループ。大きな変革に向けて、三井住友銀行でも、多彩な人材が活躍できるためのさまざまな人事制度改革を実行してきました。
近年では新卒採用におけるコース別採用やキャリア採用も強化。他業界での経験や専門的なスキルを持つ人材と三井住友銀行のアセットを掛け合わせることで、新たなビジネスフィールドの開拓を進めています。
前半では、成長事業開発部 木原梓(写真左上)、リテールIT戦略部 金子直樹(写真右上)、コンプライアンス部 廷々郁子(写真右下)の3人に、これまでの経験やSMBCグループのカルチャー、自身の働き方や今後のキャリア形成について語ってもらいました。
後半は、三井住友銀行における人事戦略の背景について、人事部の川﨑麗児(写真左下)のインタビューをお届けします。
SMBCグループの企業文化とは? 多様な個性の体現者が語る、その実像
三井住友銀行への入社を決めたポイントとこれまでのキャリアを教えてください。
木原 : 私は新卒で入社したのですが、三井住友銀行を選んだのは「チャレンジ精神のある人が多い」と感じ、自分に合う企業だなと思ったことと、就職活動の際の面接官の熱量に押されたことがきっかけでした。
成長事業開発部 木原梓
木原 : 2012年に入社し、法人営業を経て、自治体専門の営業部署で仕事をしているときに大きな転機が訪れました。「せっかくメガバンクに入社したのだから、自分で企画を考えて大きな仕事をやってこそ、入社した意味があるのでは」というお客さまの言葉がきっかけで、一から発展を遂げていこうとしているスタートアップ企業を担当する成長事業開発部へ異動希望を出していました。
そうしたところ、頭取ピッチコンテスト※1で提案されたDecchi(ベンチャー向け従業員派遣プログラム)の第1号として、発案者ではない私が急遽スタートアップ企業に出向することに(笑)。出向先の企業で働いたあとに三井住友銀行に帰任。現在は成長事業開発部に所属し、ベンチャー企業との業務提携などを担当しています。
- ※1 頭取ピッチコンテスト:行員が自身で発案・検討した新規事業や新規施策のアイデアを頭取に直接、発表するコンテスト。
金子 : 私は元々、デザイナーだったわけではなく、新卒で入った会社でデザインに興味を持ち、働きながら、デザインスクールで基礎を学んだあとにデザイン事務所に転職しました。
その後、友人とEC事業を起業したり、デジタルマーケティング企業のディレクターとして勤務したりしたのち、2017年に三井住友銀行に入社しました。現在はアプリ、Webサイト、印刷物を中心に、デザインディレクションやワークショップの設計など、幅広い業務に携わっています。
私が転職をした2017年当時は、自社でUI、UXデザイナーを募集している企業が少ないなかで、メガバンクでデザイナーを採用しているというのは先進的だと感じて、ここなら新しいことに挑戦できそうだなと思って入社を決めました。大企業なのにベンチャー企業のようなカルチャーをもっているところが魅力でした。
リテールIT戦略部 金子直樹
廷々 : 私は2008年に新卒で入社し、法人営業を経て、国際統括部(当時)で6年ほど海外拠点と連携する業務を担当しました。2016年に総務部へ異動となり、2017年に一度退職しました。銀行とは全く違う業界を経験してみたいという気持ちがあり、異業種の自動車メーカーへ転職。その会社で約3年間、営業企画に携わり、2020年9月に三井住友銀行に再入社しました。
最初の入社後は念願だった国際部門の経験もできて、充実したキャリアを積んでいたのですが、「このキャリアは自分の実力ではなく、会社のブランド力や良い上司に恵まれたからではないか」という思いが次第に強くなってきました。そのため、外の世界に出て自分の実力を試してみたいと、転職を決意しました。
転職先で約3年働いて、仕事も順調。自分に自信もついてきた頃に、ふと「今の自分は100%の力を出しきれているのだろうか?」と思ったのです。常に全速力、100%で走りつつ、毎日の仕事が楽しい、と感じていたのは、最初のキャリアとして選んだ銀行員時代だった、と気づいたのが三井住友銀行に戻ってきた理由です。
銀行員時代の先輩や同僚とは退社後もネットワークが続いていて、私の気持ちや想いを相談してみたところ「そう思うのなら戻ってきたら?」 「また一緒に働こうよ」と温かい言葉をかけていただき、もう一度、三井住友銀行で働くことを決めました。
コンプライアンス部 廷々郁子
三井住友銀行だからこそ取組むことができた「チャレンジ」とは?
木原 : ベンチャー企業出向の経験そのものですかね。出向した会社はAI領域を手がけるベンチャー企業で、新規の営業から展示会の運営、営業企画、広報と幅広くいろいろな経験をしました。
成長事業開発部に帰任してからは、こうした経験を活かし、複数の部署を横断するデジタル戦略プロジェクトをはじめ、新しい仕事に次々にチャレンジしています。帰任から1年くらいで、ベンチャー企業との業務提携を2社と行いました。
ベンチャー企業で働く多様な価値観を持った社員の方々と接することが自分にとっての大きな財産になりましたし、その経験を途切れることなく、次のキャリアにも活かせているので、こういった機会を与えてくれた三井住友銀行には、感謝しかないですね。
金子 : note※2を通して、三井住友銀行内のデザイナーとして働くうえでの視点やチームとしての取組などの情報を発信しています。キャリア採用で入社してきたデザイナー職の社員が、社外に自由に情報発信する、というのは、相当にハードルが高い話だと思うのですが、こうした現場からの声に対して役員からの後押しなどもあり、実現ができたというのはまさに三井住友銀行のカルチャーだと思います。
noteを開始したときは、社内の反響はとても大きかったですね。全く知らない従業員から「お話を聞かせてください」と連絡が続々ときました。実は、今日ここにいる木原さんも、その中の1人です(笑)。
- ※2 note:文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信するWebサービス。
木原 : はい、私もnoteの記事を見て「金子さんに会いたい!」とすぐにメールしました!(笑)
金子 : 最近は、お客さまにより良いサービスを提供しようという観点から、CX(顧客体験)やデザインの重要性が社内でも浸透してきているのを実感しています。こうした環境を作りだせたことが一番の成果だと考えています。いろいろなチャレンジを行いながら、アウトプットを続けてきたことが社内で認知されてきた、と実感しています。
▼金子が所属するSMBCデザインチームの紹介ページ
廷々 : 自動車メーカーに転職する前に所属していた国際部門では米国の税法を担当していました。国内に限らず、海外にも適用されるという法令があったのですが、三井住友銀行が率先して適用方法を決め、それが国内をはじめ海外拠点にも展開されていくのを体験して、とてもダイナミックな仕事だなと感じました。
若手でも自分が決めたこと、フォーマットが他行の参考にされたり、世界各国に影響が及んだりというスケールの大きい仕事に挑戦するチャンスがあることは、三井住友銀行で働く魅力の1つだと思います。
最近の三井住友銀行の人事関連の取組に対する印象や感想は?
木原 : 2020年10月に立ち上がった社内SNSは、若い人を中心にかなり活用されていると思います。普段なかなか接点の無い役員と直接、意見を交わすこともできますし、個として自ら情報発信する文化が生まれてきていると感じています。社長をはじめ役員が「意見を言ってください」と応援してくれているので、発言する方も心理的な安心感がありますね。
最近では社内SNSから新しい仕事やプロジェクトが生まれる、というケースも出てきています。私自身も社内SNSを活用して、若手と一緒に社長との懇親会を企画するなど、有志での取組をいくつか始めています。
金子 : 三井住友銀行独自の制度ではありませんが、テレワークができることで非常に助かっています。私には子どもがいるのですが、例えば妻が仕事で遅くなると分かっている日は、私がテレワークにして夕方のお迎えに行くなど、家庭の事情に合わせて柔軟な対応がしやすくなっています。
廷々 : 上司と定期的に話せる1on1ミーティングは良いですね。部署が大きくなると、上司が部下の1人ひとりを見るのは大変かもしれませんが、だからこそ時間を決めて定期的に1対1で話すことで、上司に気軽に悩みを話せるというのもありますし、「(上司に)しっかり自分を見ていただいている、私もこの部署のメンバーなのだ」という安心感につながりますね。
三井住友銀行の企業風土のどこに魅力を感じますか?
木原 : 時代も大きく変化し、ここ数年で銀行のカルチャーも進化してきているように感じます。金子さんが採用されたことに象徴されるように、「カラを破ろう」と会社全体が一気に変革への舵を切れているように感じます。
そうなっているのは、この会社が元々チャレンジ精神を持った人たちの集まりだったからだと思います。例えば、私がベンチャー企業へ出向する機会を得られたのも、三井住友銀行のカルチャーがあったからこそではと思っています。
廷々 : 木原さんのように「これをやりたい」という人を、後押ししてくれる環境こそが財産だと思います。3年ぶりに三井住友銀行に戻ってきて、まるで別の会社のように感じました。テレワークが浸透し、ドレスコードフリーが始まって、介護や育児などのサポート制度も充実したことで、皆の意識が変わったと思います。
心に余裕が生まれてきたのか、皆が自然体で働いていますし、表情まで、柔らかくなったような気がします。だからこそ、以前よりも更にメリハリがついて目の前の仕事に全力で打ち込むことができますし、プライベートもより充実しているような気がします。
金子 : 私の直属の上司だけでなく、経営陣もデザイナーに対して理解があり、いわゆる銀行の「保守的」というイメージとは異なる、いい意味でのギャップを感じました。また、私が所属するリテールIT戦略部にはキャリア採用者や他社からの出向者も多く、多彩な人材が集まっている、とてもおもしろい環境です。これも入社前には想像していなかったところですね。
今後のキャリアの目標を教えてください。
廷々 : 直近の目標は、スペシャリティを身につけること。私は国際部門での経験が長く、今はコンプライアンス部にいますが、コンプライアンスも海外の法令や情勢などとは切り離すことができないので、そのキャリアを突き詰めていきたい。
そして、今後、ライフステージが変わっても、仕事とプライベートにしっかりメリハリをつけて、後輩のお手本となれる存在になりたいですね。
金子 : デザインの重要性をさらに浸透させて、自分が関わる領域を広げていきたいですね。「既存のサービスの改善」と「新しい価値の創造」は、同じくらい大事だと考えています。
この2つの側面にデザインの視点を取り込みながら、その重要性を浸透させていくことが、私たちSMBCデザイナーチームの役割です。そこをもっと強化して、デザインの領域を広げていきたいです。
木原 : 日本中の大企業にあるかもしれない「できっこない」という風土を変えていきたいですね。三井住友銀行が大企業とスタートアップ企業との橋渡し役を担うことで、新しい事業を起こすことや、企業や社会をより良くしていくことに貢献すること。それが私の使命かなと思っています。
これからの新しいビジネスの軸になっていくのは、イノベーティブな人材だと思います。SMBCグループには、そういった人材がたくさんいると実感しています。そういったさまざまな経験や経歴、価値観を持った仲間を社内外でどんどん見つけて、繋げていきたい。それが、ファイナンスを超えて「事業を作り出すならSMBCグループだよね」となっていくことに繋がっていくと確信しています。
三井住友銀行で働きたいと考えている人に向けて、メッセージをお願いします。
金子 : 三井住友銀行では、銀行のみならず、SMBC日興証券、SMBC信託銀行、三井住友カード、三井住友ファイナンス&リースなど、さまざまな事業領域に携わるグループ企業と協業してお互いの得意な領域を活かしながら業務を行っています。
銀行の枠にとらわれず、「グループ全体を使って何かしたい」というように、広く、自由に発想して、スケールの大きな仕事をしてほしいと思います。
廷々 : 三井住友銀行は、自分が思っていることを言える風土なので、いろいろなことにどんどん挑戦していきたい人には、すごくいい環境です。迷ったときも、必ず相談に乗ってくれる人がいるので、どんなときでもがんばれる。そんな会社だと思います。
木原 : これから、より時代も大きく変化していき、各人の能力を多面的に活かす局面もより増えていくと思います。スタートアップ企業や他業界で活躍している方は、その知見をそのまま持ってきてくれたら、すごく重宝されると思います。多様な経験をもった方たちと一緒に働きたいし、行内のさまざまな場面で、その能力を発揮できるチャンスがあると思います。
三井住友銀行の人事制度
三井住友銀行では、キャリア形成をはじめ、より柔軟な働き方、育児・介護への参加をサポートする制度を整えています。ここでは、その一部をご紹介します。
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Decchi(ベンチャー向け従業員派遣プログラム)
出向を通じた人材育成を目的とし、若手従業員がベンチャー企業に出向し、直接ビジネス運営に携わる経験を積むことができるプログラム。 -
社内SNS
行員専用の交流サイト。仕事ではなく“クラブ活動”という位置づけで、新規ビジネスのアイデアや業務効率化から、プライベートな話まで、幅広いジャンルの話題が取り上げられている。 -
テレワーク
リモートアクセス端末等を用いて、自宅やサテライトオフィスなどで時間や場所にこだわらず勤務ができる制度。 -
1on1ミーティング
上司と部下が1対1で行うミーティング。 -
ドレスコードフリー
TPOに合わせて自身で服装を選択可能。前例や常識にとらわれず新しいことにチャレンジしやすい環境を作ることなど、カルチャー変革を目的に導入。 -
海外拠点トレーニー
グローバル人材の育成を目的とし、海外拠点で2年間の勤務を経験できる。 -
ジョブフォーラム
行内の業務理解を深めるために、各部がセミナー形式で業務内容を紹介する社内向け合同説明会。 -
ジョブエントリー
年に2回、希望部署や各部署から公募されるポジションに自由にエントリーできる制度。
多様な個性を引き出す、人事戦略とその背景
人事部 川﨑麗児
これまでのキャリアと人事部で担当されている業務を教えてください。
2010年の入社以来、2~3年で5回異動を経験しています。入社3年目に海外拠点トレーニー制度に手を挙げて、中国の上海、杭州、深センの3拠点で日系企業の営業を経験しました。
日本に帰任してからは本社の国際統括部(当時)、本店営業第二部を経て人事部へ。従業員のキャリア教育・育成、異動、評価などを行う人材戦略グループに所属し、人事制度改定や制度運用などに携わっています。
人事戦略の目標と概要を教えてください。
私自身が入社したときに、三井住友銀行は「がんばる人、手を挙げる人、前向きにやっている人」に温かい会社だと思いました。現在の人事戦略においても、そのようなカルチャーが反映された“Be a challenger”がスローガンとして掲げられています。年齢や性別、立場に関わらず、誰もが自分が目指すキャリアパスを描ける制度へ刷新しました。目標は「真のダイバーシティとインクルージョン※3の実現」です。
- ※3 インクルージョン:包括、抱合を意味し、ビジネスにおいては、すべての従業員が仕事に参画する機会を持ち、それぞれの能力や経験、考え方が活かされている状態のこと。
足元の人事戦略のテーマとは?
大きなテーマの1つは「ダイバーシティ」。その一環としてキャリア採用を強化しています。昨今のビジネス領域の変化と拡大に対応するには、多彩なバックグラウンドを持つ人材の力が不可欠です。2020年度は、前年の倍以上の方を採用しており、この流れはさらに加速させていきます。
女性の活躍も重要なテーマです。現在は支店、リテールビジネスを中心に、女性の管理職比率は約20%ですが、女性の採用強化と次世代幹部候補の育成に今後も取り組んでいきます。
また、結婚・育児・介護など、従業員のライフステージの変化によって、キャリアを中断せずに働けるように、在宅勤務、勤務地選択制度、産休・育休取得の推進など、働く時間や場所の自由化を実現する制度導入も進めてきました。従業員1人ひとりが自分に合った働き方を選択して、まさに多彩なバックグラウンドを持つ方々が戦力として活躍しています。
もう1つのテーマは「エンゲージメント※4」です。組織が強くなるには、1人ひとりが自分の持ち場で最大限の力を出すこと。そのために自分のミッションを明確にして、やりたい仕事に携わることでエンゲージメントを高めていくことが大切だと考えています。
- ※4 エンゲージメント:従業員の会社に対する愛着、思い入れ、自発的な仕事への貢献意欲などを指す。
従業員のエンゲージメントを高めるうえで欠かせないのがコミュニケーションです。2020年10月に立ち上げた社内SNSは、人間関係を作っていくためのツールの1つ。経営陣も活発に社内SNSを通じて情報発信を行っていますし、その投稿に若手社員がレスポンスして、というように、これまで接点がなかった関係でもコミュニケーションが生まれています。
役職の上下や部署の垣根を超えたコミュニケーションやアイデアの共有・ブラッシュアップ、自由に語れるカルチャーの醸成など、ポジティブな変化が多く発生しています。
チャレンジを推奨するSMBCグループの企業風土とは?
新しい制度を受け入れ、従業員が柔軟に対応している背景には、チャレンジを推奨するという当行の企業風土があります。銀行というと上意下達で、ミスに厳しく、挑戦しづらい環境というイメージがあるかもしれませんが、私自身が三井住友銀行を選んだ理由は「若くても大きな案件に携われるところ」でした。SMBCグループではこの企業風土は今も脈々と受け継がれています。
事業環境が激変している今、従業員1人ひとりが、自分のキャリアをより真剣に考えるようになっています。そんな時代の流れに応え、他部署の仕事を知ることができる行内イベント、「ジョブフォーラム」の開催、やりたい仕事に手を挙げる「ジョブエントリー制度」の導入など、従業員の自律的なキャリア形成支援のためのサポートも充実しています。
ジョブエントリー制度への応募者も年々増えており、2020年は400人超が応募しました。今後も自分でチャンスを手に入れるためのサポートや、その環境を広げることにも取り組んでいきたいですね。
やりたい仕事に従事していると、やる気もパフォーマンスも高まりますし、そうした従業員が増えていくことで、組織の連携も深まります。“チャレンジ”はまさにSMBCグループを象徴するキーワードなのです。
ジョブエントリー制度では、グループ会社への出向を希望することもでき、SMBCグループ内での双方向の人材交流が活発化しています。最近では、社外で経験を積みたいという従業員の声も多く、自ら希望して、三井住友銀行とお取り引きいただいているメーカー、商社、ゼネコンなどに出向するケースに加え、Decchi(ベンチャー出向制度)という取組も始まりました。
Decchiは頭取に対して従業員が直接プレゼンテーションを行う頭取ピッチコンテストで発案されたもので、その後すぐに制度化されました。かつては銀行から外部に出向することにはネガティブなイメージがあったかもしれませんが、SMBCグループはそうではありません。
今後の人材育成のビジョンを教えてください。
三井住友銀行の人材育成ビジョンは「飽くなき成長意欲を持つプロフェッショナルな人材が、自律的に課題を設定し、心置きなく挑戦できる環境を整える」。このビジョンに基づいて、今後もさまざまな施策を練っていきたいです。
「前向きにチャレンジし、手を挙げて挑戦する、新しいステップに向かってがんばる人」をさらに応援していきたい。それが各人のエンゲージメントを高めることに、ひいては強い組織を作っていくことに繋がると信じています。
- ※ 2021年2月取材時の情報です。今後、内容が変更されることもありますのでご留意ください。