4 #6 環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させて社会変革を実現するコミュニティ「GREEN×GLOBE Partners」 : Beyond SMBC Group web magazine : 三井住友フィナンシャルグループ

#6 環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させて
社会変革を実現するコミュニティ

2021.03.30

「GREEN×GLOBE Partners」

株式会社三井住友フィナンシャルグループ 企画部 サステナビリティ推進室 木村智行
株式会社三井住友銀行 ホールセール統括部 サステナブルビジネス推進室 齋藤佳菜子
株式会社ロフトワーク 執行役員/イノベーションメーカー 棚橋弘季
株式会社トリドールホールディングス 社長室 室長/ESG推進責任者 大下浩平

持続可能な社会を実現するために、企業は事業そのもので環境・社会課題に取り組むことが求められています。SMBCグループでは、2020年4月に持続可能な社会の実現を目指すうえでのSMBCグループの基本姿勢を示す「SMBCグループ サステナビリティ宣言」を公表し、それを遂行するための10ヵ年計画として「SMBC Group GREEN×GLOBE 2030」を策定。具体的な行動に移すために、環境・社会課題解決のためのコミュニティ「GREEN×GLOBE Partners(グリーングローブパートナーズ)(以下、GGP)」を設立しました。

「GREEN×GLOBE Partners」が何を目指し、社会にどのような影響を与えていくのか。運営事務局の三井住友フィナンシャルグループの木村智行、三井住友銀行の齋藤佳菜子に加え、連携パートナーとして参画するロフトワークの棚橋弘季氏、運営サポートパートナーであり、サステナビリティ活動に積極的に取り組むトリドールホールディングスの大下浩平氏を迎え、4人のクロストークをお届けします。

INDEX

  1. 1. 社会へのインパクトを生み出すコミュニティ。GREEN×GLOBE Partners設立の背景
  2. 2. 運営サポートパートナーの活動事例から、社会的インパクトを考える
  3. 3. ファイナンスや企業の枠を超えて。パートナーと描く、サステナブルな社会

社会へのインパクトを生み出すコミュニティ。
GREEN×GLOBE Partners設立の背景

株式会社三井住友フィナンシャルグループ 企画部
 サステナビリティ推進室 木村智行

所属企業や事業内容、ご自身の担当業務など自己紹介をお願いします。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 私はキャリア採用で三井住友フィナンシャルグループに入社しました。6年間SMBCグループにおけるイノベーションの推進・新規事業開発を行い、現在は企画部のサステナビリティ推進室に所属。SMBCグループ全体のサステナビリティを推進するセクションでGGPの全体戦略の策定、Webコンテンツとイベントの企画・運営をしています。

三井住友銀行_齋藤 : 私の所属するサステナブルビジネス推進室は、お客さまの経営課題に対して、サステナブルファイナンス※1やサステナビリティ要素を組み込んだ経営戦略の策定支援など、サステナビリティを切り口とした付加価値の高いソリューションを提供している部署です。お客さまに近いところにいるので直接、環境・社会課題に対するお悩みを聞いたり、GGPへの参加を呼びかけたりしています。

  • ※1 サステナブルファイナンス:顧客のサステナブルな取組の可視化したりサステナビリティを評価したりする仕組みを取り入れた融資など、持続可能な社会に貢献する企業や事業に対するファイナンスを指す。

ロフトワーク_棚橋 : ロフトワークは「クリエイティブカンパニー」です。クリエイティブといってもビジュアルだけではなく、広く創造性という意味合いを含めて、こう名乗っています。Webサイトやムービーの制作もすれば、GGPのようにコミュニティを作ることまで、クライアントの課題をいろいろなクリエイターや有識者と一緒に共創することで解決していく会社です。GGPでは連携パートナーでもあり、コンセプトづくりからWebサイトの制作やイベントの企画・運営までお手伝いしています。

トリドールホールディングス_大下 : トリドールホールディングスは讃岐うどん専門店「丸亀製麺」をはじめとする複数の外食ブランドを世界36の国と地域で1,700店舗以上展開しています。私は社長室に所属し、社長秘書、サステナビリティ推進、コーポレートブランディングの領域を担当しています。GGPには、運営サポートパートナーとして参画しています。

GREEN×GLOBE Partners

<コンセプト>

環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させることで、コミュニティ参画企業(パートナー)がサステナビリティに関する社会的インパクトを自律的かつ継続的に創出できることを目指します。

環境・社会課題解決の「意識」
環境・社会課題に気づくこと、何が問題なのかを理解すること、そのために自分たちが何をしたら良いのかと考えること。

環境・社会課題解決の「機会」
解決したいと思う環境・社会課題に対して、実際のフィールドや行動する仲間がいて、実行に移すための取組(プロジェクト)があること。

これらの「意識」と「機会」を価値のあるものとして、コミュニティのなかで生み出したり、大きくしたり、ほかの人と共有ができるように流通させていきます。

GREEN×GLOBE Partnersピンチで拡大

<活動内容>

GGPは大きく3つの活動に取り組み、それぞれの活動が社会に影響をもたらすことを目指します。

  1. @ Webサイト上で、環境・社会課題に関する独自目線の記事や情報を発信し、意識の醸成と理解度の向上を支援しています。
    また、サステナビリティ先駆者の講演や実践者同士のパネルディスカッションなどのイベントを開催しています。
  2. A 環境・社会課題解決に取り組む事業者の幅広いネットワークづくりと共創を支援しています。参画いただいたパートナー限定のコンテンツやイベント、パートナー同士によるプロジェクト共創などに取り組んでいきます。
  3. B 環境・社会課題解決の種がやりとりされ、芽吹くための持続的な仕組みづくりを支援します。

GGPについて、くわしくはこちらをご覧ください。

GGPの設立の経緯と、その狙いを教えてください。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : GGP は、サステナビリティ推進の10か年計画である「SMBC Group GREEN×GLOBE 2030」の一環として立ち上げたコミュニティです。「環境・社会課題解決の『意識』と『機会』を流通させる」ことを目的に活動しています。

環境・社会課題の解決は今や、あらゆる事業会社に求められるものです。一方で、環境・社会課題は広範囲で複雑なものも多く一個人や一企業だけで解決するのは難しい課題もたくさんあるので、組織を越えて一緒にやっていく仲間が必要になります。環境・社会課題を解決したいという志や想いを共有する仲間を集めて、アクションを起こしていく。これがGGPを作った狙いです。

GGPの理念や意義を教えてください。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : GGPを通して、SMBCグループは金融の概念や金融機関の在り方をアップデートしようとしています。世の中には「水・空気」などのように、お金に換算することが難しい価値、つまり「非財務資本」があります。

仮に、企業の売上や利益には繋がる行為でも、「水・空気」を汚してしまうとしたら、その事業は中長期的には持続可能ではありません。この「水・空気」の価値まで考慮して事業を営む。そういう考え方を多くの人に理解してもらい、広く普及させたいと思っています。

非財務資本とは?

非財務資本とは、売上などのお金に換算できる財務資本に対して、お金に換算することが難しい価値のことを指します。例えば、自然資本、社会関係資本などがあります。サステナブルな社会にするために、各企業は非財務資本の維持・活用が求められ、年々その価値が高まってきています。

  1. ● 自然資本 : 水・森・空気など
  2. ● 社会関係資本 : 地域コミュニティ、顧客基盤、ブランドなど
  3. ● 組織資本 : 組織内に蓄えられたノウハウや手順、組織のカルチャーなど
  4. ● 人的資本 : 従業員など

財務資本を重視した経済活動を優先させるあまり、一方的に非財務資本を消費してしまい、その消費に気づかないことが現在の問題 (例:自然資本の消費=環境破壊) 。非財務資本に目を向けることで、社会や環境がサステナブルではないことに気づくことが重要です。

株式会社三井住友銀行 ホールセール統括部
 サステナブルビジネス推進室 齋藤佳菜子

連携パートナーになったきっかけと、GGPのコンセプトづくりで大切にしていたポイントを教えてください。

ロフトワーク_棚橋 : GGPのWebサイトの制作で当社にお声がけいただいたのがきっかけです。制作にあたり、コンセプトの言語化が必要になったため、そこから私も参画することになりました。具体的には、「環境・社会課題解決の『意識』と『機会』を流通させる」という言葉を考えることからはじめ、コミュニティづくりをお手伝いしています。

コミュニティづくりで何が大事かというと、「どんな課題をテーマとして扱うか」を明確にすることだと思っています。運営に関わる人たちが、その課題に対しての意識を共有することがポイントです。

三井住友銀行_齋藤 : コンセプトを決めるにあたり、最初に「将来の姿」を描くところからスタートしました。SMBCグループでも「直近で、こういうことがしたい」というのはあったのですが、「長い目で見たときに本当に社会に役立つ組織になるには、どうすれば良いのか一緒に考えよう」と棚橋さんからご提案いただいたことで方向性が見えてきました。

運営サポートパートナーとして、GGPに参画したきっかけは?

トリドールホールディングス_大下 : GGPに参加したきっかけは、そのコンセプトに共感し、惹かれたからです。我々は1985年に兵庫県加古川市で小さな焼鳥屋からスタートしました。当時から地域のお客さまを大事にし、感謝の気持ちを強く持ち続けてきました。身近で、いつでも行けて、そこに行くと楽しいお店。そういう事業をやっていると、地域の問題に直面します。海外では、それがもっと顕著です。

例えば、2021年にイギリスで丸亀製麺を初出店する予定なのですが、その地域の消費者に対して「サステナビリティに関する企業の考え方を明文化しないとダメ」と現地のパートナーに言われました。「お店を選択する際の基準としている消費者が増えている」と。海外は、そこまで進んでいるのかと愕然としましたね。

株式会社ロフトワーク
執行役員/イノベーションメーカー 棚橋弘季

GGPに企業が参画するときのモチベーションや課題とは?

三井住友銀行_齋藤 : トリドールさまのように、元々環境・社会課題への感度が高くGGPの取組に共感して参画いただく企業さまもいらっしゃいますし、銀行で法人のお客さまを担当させていただいている営業部や我々サステナブルビジネス推進室とのディスカッションを通して少しずつ課題が顕在化した結果、「これから取組を始めたい」というお気持ちから参画いただくケースもあります。

ご相談で多いのは、異業種で同じ課題を持っている企業とのコラボレーションです。例えば、食品関係と教育関係とか。業種は違うけれど同じ環境・社会課題の意識を持っている事業者間で「ネットワークを繋いで欲しい」「コミュニケーションを取りたい」という思いから、参画いただく企業さまも増えています。

運営サポートパートナーの活動事例から、社会的インパクトを考える

株式会社トリドールホールディングス 社長室
室長/ESG推進責任者 大下浩平

GGPの取組の実例を教えてください。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 2021年3月3日に、神戸市と連携したイベントを開催しました。神戸市の解決したい環境・社会課題に対して、いろいろな会社が集まって、どうすれば解決できるのかを考えるワークショップを行いました。

アイデアを出すだけではダメで、実際にアクションを起こすには、現地を見にいくとか、悩んでいる方にお話を聞きに行くところまでしないといけない。3月に実施した神戸市とのイベントのような活動をコミュニティとして増やしていきたいと思っています。

GGPに参加いただいているトリドールさまは、元々サステナビリティへの感心が高かったのでしょうか?

トリドールホールディングス_大下 : 当社ではこれまでも「食品ロス」問題に取り組んできました。外食産業における「食品ロス」は、どの企業でも大きな課題です。そこで、当社を含む外食5社が連携し、全国初となる飼料化の「食品リサイクルループ」の認定を取得しました。

名古屋市内の対象店舗から出る調理くずなどをトラックで回収し、飼料にします。それを同じ養鶏場に持ち込み、鶏のエサにする。その鶏が産んだ卵を買い戻して、各店舗の商品の一部として使う、というリサイクルシステムです。

こういう企業の枠を越えた取組は当社にとって初めてのことです。やはり一企業だけで、実施できることは限られているので、環境・社会課題のような大きなテーマに取り組むときには「連携」がすごく大事だなと思っています。

取組を社内で定着させていくうえで、大事なことは?

トリドールホールディングス_大下 : 何よりも従業員の理解が大事だと思っています。当社では2017年から、CSRレポート※2を発行していますが、従業員へのコミュニケーションツールとしても活用しています。昨年からWeb版になりましたが、2018年のCSRレポートは大きな1枚の世界地図の形で作っていました。世界地図を貼ることで従業員の子どもに親の仕事を知ってもらえるし、親も会社の取組を子どもに説明できるのは誇らしいと思うのです。

  • ※2 CSRレポート:CSRはCorporate Social Responsibilityの略。持続可能な社会の実現に向けて、企業がどのような取組をしているかを開示する資料。

また身近に感じてもらうツールとして、2019年はおしゃれなトランプ型のレポートを作りました。その1枚1枚に、SDGsのロゴとトリドールの取組、世界の問題を描いています。従業員全員に配りましたが、こういうツールだと捨てられないですね。家族でそのトランプを見たり、遊んだりして、サステナブルな意識を持つきっかけになってほしいと願いを込めました。

当然、ツールの制作にはコストもかかってきます。しかし、活動を続けていることで従業員のロイヤリティ向上や働きがいの向上にも繋がっていく。また、そういうツールで情報を得た子どもたちが就職するときや、商品・サービスを選択するときに「社会に良い影響を与える企業」を選ぶのは明白なので、最終的にコストは吸収されていくと考えています。

サステナブルな考え方を浸透させていくポイントは?

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 大下さんの活動とコストの話は、すごく重要です。コスト増と見るか、そうじゃないと見るか。そのバランスを何でとらえるのかというのがポイント。つまりお金に換算することが難しい価値=「非財務資本」という考え方を導入できるかどうかなのです。

トリドールさまでは従業員のエンゲージメントを高めて、働きがいを通じて社会に貢献していくという、お金に換算することが難しい、すごく大事なものが見えています。見方を変えれば、それは中長期的な価値に変わっていくもの。トリドールさまの場合なら競争力にもなるし、事業のサステナビリティへ転換されていく。そういう考え方ができることが、サステナビリティ推進に舵を切れるかどうかのポイントです。

ロフトワーク_棚橋 : トリドールさまの話にもつながりますが「非財務資本」のうちの社会関係資本である、コミュニティや文化をいかに作っていくか。私はGGPが行っていく活動で一番価値があるのはそこかなと思っています。GGPが「機会」を流通させることで、すでにサステナビリティに取り組んでいる企業とこれから取り組もうとして悩んでいる企業が出会うことで気づきが生まれ、アクションが起こる。そうやって社会関係資本が広がっていくのです。

企業の評価に繋がる取組で大事にしていることは?

トリドールホールディングス_大下 : 社会貢献活動の一環として「子ども食堂※3」を支援しています。「子ども食堂」の名前は聞いたことはあるけれど、どのような活動か分からないという人が多いと思います。我々がその支援活動を社内外に発信することで社会の課題として初めて知り、子ども食堂の活動に共感する人がたくさん出てくると思うのです。

  • ※3 子ども食堂:子どもやその親、地域の人々に、無料または安価で栄養のある食事や団らんを提供するための社会活動。

当社では、サステナビリティ部門と広報は同じセクションですが、これは的確な組織編制だと自負しています。知らない人たちに、まず伝えていく。広報が何よりも大事。消費者や従業員に社会の課題を知ってもらうために働きかけることは、我々の社会的な義務であり、役割でもあると思っています。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 中身があるからこそ伝わるのだと思います。自分たちのプレゼンスやブランドを上げるために広報しても見透かされますからね。うわべだけ環境意識が高そうに見せることは「グリーンウォッシュ」と呼ばれていますが、お店に行けばその姿勢がどうなのか分かるし、製品がどうやって作られているか調べることもできます。だからこそ地道に「非財務資本」を貯めて、それを適切に伝えていくことが大事です。

サステナビリティの評価指標は何で決まるのですか?

ロフトワーク_棚橋 : 現在進行形でさまざまな評価方法が検討されていますが、ひとつは社会的インパクト評価という方法があります。これは収益などの財務的な側面だけで企業を評価するのではなく、企業が社会に対してどのような良いインパクトを生んだか、あるいは従来悪いインパクトを与えてしまっていた活動を削減したかという非財務的な側面でも評価します。

先ほどの「子ども食堂」の話を社会的インパクトの観点から考えると「食品を子ども食堂に無償提供した」とき、売り上げが上がったなどの財務的な観点だけでみると、何も生みだしていないということになってしまう。しかし、財務的な数値には表れてこない価値として、本当に子どもたちの役に立ったのか、というのを見てみると、非財務的な価値がそこにあったりする。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 例えば、SMBCグループでは学生に向けて、金融経済教育を行っています。この場合、「何人に講義しました」という人数ではなくて、そこから金融リテラシーがどう変わって、どのような行動を起こしたかが重要なのです。「自分でお小遣い帳をつけるようになった」「家でお金の話をするようになった」という行動変容が起きてくれば、社会的インパクトのある活動だったといえます。「勉強できて良かった」で終わるのではなく、波及効果をしっかり捉えていくというのが社会的インパクトの考え方です。

金融業界から見た時に、サステナビリティの評価指標をどう考えますか?

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : 非財務資本を評価しようとする代表的事例がESG※4投資です。ただ、これは評価機関の格付の話で、それを参照するESG投資家をいかに呼び込むかが大事なポイントですね。

  • ※4 ESG:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(統治、統制)の略称

それ以外にも評価の軸があり、業界に限らずその企業が本当に社会に対して良いことをしているのかという、エシカル・エモーショナルな部分が重要だと思います。なぜなら、これがブランド価値に転換されていくからです。事業そのものがサステナブルで、社会や環境に良いことをしているのが生活者にも伝わり、最終的にブランド価値が上がる、というサイクルが生まれます。これがサステナビリティの取組が評価されるということです。

ロフトワーク_棚橋 : トリドールさまとは逆に、サステナビリティの大切さがまだ浸透していない企業では、財務的価値の数値は上がっていても、非財務の価値がマイナスになってしまっているということもありえます。そうすると、ESG投資の視点での企業評価にも影響が出てしまう。評価が下がってしまうこともあるでしょう。

ファイナンスや企業の枠を超えて。パートナーと描く、サステナブルな社会

パートナーとして、これからGGPに参画する企業へメッセージをお願いします。

トリドールホールディングス_大下 : 1つの企業では、環境・社会課題を解決するためにできることは、限られてくると思います。今回SMBCグループがこういうコミュニティを立ち上げて、いろいろな企業がともに環境・社会課題を解決する方向に歩んで行けるのは、素晴らしいことだなと思っています。

イノベーションは、全く別次元の領域と接点が生まれたときに、生まれるものではないでしょうか。それを起こさないと環境・社会課題は、なかなか解決に近づかないですね。GGPというコミュニティのなかで、多彩な業種の大小さまざまな企業の間で、イノベーションが起こっていくと考えるだけでワクワクします。ぜひ、たくさんの企業や団体に参画してもらいたいです。

ロフトワーク_棚橋 : 企業によって、状況はさまざまだと思いますが、まずはGGPに参加してみてください。特に「サステナビリティが何か分からない」「どうすれば良いのか知りたい」という企業には、まずは飛び込んできてくださいと言いたいですね。これから取組を始めようと考えている方々向けのコンテンツやイベントは充実しています。

今後、GGPが環境・社会課題を解決して結果を出していくには、SMBCグループだけでなく、たくさんの企業の力が必要です。特に世界的な課題に取り組むときに「日本にはGGPがあります」と言えるようになりたいですね。日本だけのコミュニティではなくて、海外の志を同じくするコミュニティと繋がっていけたらと。そんな仕組みを考えたいと思っています。

GGPの今後の展望をお聞かせください。

三井住友銀行_齋藤 : 企業の方から「GGPを使ってこれをやってみたい」と言ってもらえるような場になれたらいいですね。パートナー同士で気軽に相談でき、コミュニケーションが取れるような、コミュニティにしていきたい。今後は、1社だけではできない、事業共創のプロジェクトを、GGPが企業をネットワークすることによって支援し、解決することに取り組んでいきたいと思っています。

三井住友フィナンシャルグループ_木村 : グローバリゼーションの中で財務資本を重視したあまり、人々は固定したシステムで効率性を求めてきたけれど「考え方をアップデートしなければ社会は成り立たない」と、皆が気づき始めました。

サステナビリティをきっかけに、非財務資本を扱うようになり、既存の社会システムを脱却するというイノベーションを起こすことが重要です。SMBCグループでは、多くの企業と一緒にこのテーマを追求していくのがミッションだと思っています。同じような志を持つ企業や団体が集まって「サステナブルな社会」を作っていくためのアクション起こしていく。GGPをそういう枠組みにしたいと思っています。

  • ※ 2021年3月取材時の情報です。今後、内容が変更されることもありますのでご留意ください。