DXへの取組
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三井住友フィナンシャルグループと電通グループが合弁会社、SMBCデジタルマーケティングを設立。広告・マーケティング事業を展開

株式会社三井住友フィナンシャルグループは2021年7月8日、株式会社電通グループとともに、金融ビックデータを活用した広告・マーケティング事業を営む新会社「株式会社SMBCデジタルマーケティング(以下:SMBCデジタルマーケティング)」を設立した。

SMBCデジタルマーケティングは、銀行業高度化等会社として株式会社三井住友フィナンシャルグループが66%、株式会社電通グループが34%出資する合弁会社であり、三井住友フィナンシャルグループの連結子会社として設立された。広告・マーケティング事業の立ち上げは、SMBCグループが中期経営計画で掲げる「情報産業化」の取組みの一つであり、SMBCグループが持つ顧客情報を活用した非金融ビジネスへの事業領域拡大を狙いとしている。

立ち上げの背景にあるのは、人生100年時代の到来やデジタル化の進展の中で、個人のお客さまのニーズが多様化・複雑化していること。SMBCグループはこれまでライフイベントの状況に応じた金融サービスを中心に価値提供を行ってきたが、お客さまのニーズは金融商品にはとどまらない。そこで、金融・非金融を問わず、広告という形でお客さまの生活の質を高めるような新たな付加価値を提供するため、広告・デジタルマーケティング領域のノウハウが豊富な電通グループとの合弁会社という形に至った。

SMBCデジタルマーケティングの事業は、データマーケティング・広告メディアの2軸で構成されている。

データマーケティングとしては、三井住友銀行(以下:SMBC)が同社のお客さまからお預かりしている属性情報やご利用履歴などの情報を活用することにより、お客さまの潜在的な興味関心やライフスタイルの推測を行い、企業に対しターゲット層の提案を行う。その上で、広告メディアとして、三井住友銀行アプリなどのチャネルでお客さまに適すると考えられる広告コンテンツを届けていく。SMBCの顧客データを分析し、広告効果の高い個人のお客さまを推定することで付加価値を創出できる点が特徴だ。

広告メディアとして使用される三井住友銀行アプリは約900万ダウンロード、月間アクティブ利用者数が約500万人にのぼり、20代~50代の幅広い年代の方にバランスよく利用されている。

既に大手化粧品会社や大手小売会社等のプロモーションとして、広告配信を実施しており、一般的なクリック率を大幅に上回る結果を得ることもあり、良好な結果が出ている。また、配信後に配信結果を深掘る顧客データ分析を行うことにより、より強い関心を示す個人のお客さまを推定することも行っており、継続的に利用いただくことで、広告効果を高めていくことにも繋げていく方針だ。

昨今の事業環境および個人の消費行動の急速な変化に伴い、企業におけるマーケティング領域のデジタル化は一層進み、より正確かつ信頼性の高いデータに基づく広告やマーケティングのニーズが高まっている。SMBCでは、事業開始に先立ち、プライバシーポリシーの改訂を実施し、個人情報の利用目的を明確化している。また個人情報に関しては、厳格な管理のもと運営しており、電通グループ各社および広告主である法人のお客さまへの個人情報の提供は行わない。また、個人情報が適切に管理されているか、弁護士等外部有識者も交えた定期的なモニタリングを実施するなど、金融グループとしての高い管理体制を敷いている。

今後はより多くの法人のお客さまへご案内出来るように、出稿できるメディアを拡大していく方針だ。

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