アジアマルチフランチャイズ戦略

「マルチフランチャイズ戦略」は、日本国内で手掛けている個人から法人に至るフルラインの金融ビジネスを、アジアの新興国でも展開することで、「第2、第3の SMBC グループ」を作り、その国の経済成長を取り込む戦略です。
従来、三井住友銀行の支店で行っていた大企業のお客さまとのビジネスに加えて、提供する金融サービスの幅を広げるために、それぞれの国で個人のお客さまや中堅・中小企業へのアクセスがある金融機関への出資をしています。
2013年にASEAN屈指の経済大国であるインドネシアで現地の銀行BTPNへの出資を皮切りに、2021年にインド・ベトナム・フィリピンでも現地金融機関へ出資をしました。先行するインドネシアでの経験を活かして、各国の成長を取り込んでいきます。

アメリカでのビジネス強化

アメリカでは、大手証券会社の1つであるJefferies証券と2021年より資本・出資提携をしており、2023年4月に経済持分の引き上げと、従来の協働分野に、投資適格企業向けのキャピタルマーケット業務、M&Aビジネスを追加する提携強化を発表しました。SMBCグループの顧客基盤やファイナンス機能と、Jefferiesが持つ業界知見や投資銀行機能を組み合わせて、業界トップクラスの金融サービスを提供し、SMBCグループの海外証券ビジネスの競争力を高めていきます。

また、2022年8月に、アメリカのデジタルリテールバンキング事業へ参入することを発表しました。実店舗を持たないデジタルバンクを立ち上げ、UXデザインにも拘った、利便性の高い金融商品やサービスを提供します。アメリカのデジタルバンク市場は規模が大きく、今後の成長も期待できるマーケットなので、着実に実績を積み上げてシェアを獲得し、持続的な成長を目指します。