BOOKS 〜環境を考える本〜

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話題の環境本

環境規制Q&A 555
青木 正光 著  工業調査会

環境規制Q&A 555

電気・電子機器業界においても微量の含有物質を管理する「製品環境」の時代になってきている。その背景には急増する電気・電子機器の廃棄処理問題がある。難燃化方式への移行に始まり、欧州連合の環境法規制「WEEE/RoHS指令」、「中国版RoHS」、さらに「REACH規制」など世界で広がりを見せており、環境規制に対する疑問も膨れ上がっている。それに答えるのが本書。現場に長年携わった著者の丁寧な解説はとてもわかりやすいと評判である。

環境ビジネスのいま
NTTデータ経営研究所 編著  NTT出版

環境ビジネスのいま

NTTデータ経営研究所が実際に関わったプロジェクトから環境問題の“今”を可能な限り構造的に捉え直して、環境問題を解決するためのヒント、特に環境ビジネスとしてのヒントを探ったもの。今、日本の企業はいかに対処すべきかを、地球温暖化、3R、化学物質管理、バイオマス、排出権取引、カーボンマネジメント、資源循環ネットワーク、トレーサビリティシステム、環境経営、グリーン調達、海洋情報インフラなどのテーマで具体例を挙げて示している。

図解 世界資源マップ 地球規模での争奪戦が始まった!
資源問題研究会 著  ダイヤモンド社

図解 世界資源マップ 地球規模での争奪戦が始まった!

世界の資源の1テーマを、見開き2ページから4ページで最新データと図解でわかりやすく解説する。まず、「各国資源戦略編」として国別に見開きで紹介することから始まり、石油、天然ガス、石炭などの「燃料資源編」、水、トウモロコシ、小麦、砂糖、大豆、木材などの「食料・森林資源編」、鉄鉱石、銅などの「ベースメタル編」、ニッケル、クロム、チタンなどの「レアメタル編」、金、銀などの「貴金属編」という構成。短時間でポイントが驚くほど理解できると好評である。

環境書9月度売上げベストテン

ジュンク堂書店(池袋本店)2008年9月1日〜30日

1 ほんとうの環境問題 新潮社
2 間違いだらけのエコ生活 主婦と生活社
3 水の未来 日経BP社
4 「地球温暖化論」に騙されるな! 講談社
5 図解入門ビジネス 最新
排出権取引の基本と仕組みがよ〜くわかる本
秀和システム
6 食糧がなくなる!本当に危ない環境問題 朝日新聞出版
7 NHK地球データマップ 日本放送出版協会
8 環境問題はなぜウソがまかり通るのか 洋泉社
9 千年前の人類を襲った大温暖化 河出書房新社
10 化学物質はなぜ嫌われるのか 技術評論社

環境関係の試験が花盛り。ベストテンに掲載していないが、環境関連の検定や資格の受験者が急増するに伴い関連書籍も増加、書店では環境試験コーナーがより拡張されている状態である。「eco検定」はビジネスマンや学生に人気が高い。2008年5月には「3R検定」も登場し、「公害防止管理者」「環境計量士」「ビオトープ管理士」などもあわせて好調だ。個人の環境に対する関心が高くなってきたといえる。