1位の『環境白書』は「循環型社会白書」「生物多様性白書」が内容に加わり、例年以上の売れ行きである。全体的に好調な「太陽光発電」関連本の中でも2位の『脱「ひとり勝ち」文明論』は太陽電池が導く明るい未来を語るユニークな一冊。暑い季節、ありがたみを再認識するのはやはり「水」。4位の『東京湧水せせらぎ散歩』は地図、写真付きで、都内に現存する湧水を紹介。3位に水問題、9位に水技術の書籍がランクインしている。
BOOKS 〜環境を考える本〜
話題の環境本
図解 新エネルギーのすべて 改訂版
化学工学会 SCE・Net 編 工業調査会

エネルギー関連書の中で、ロングセラーであった初版を大改訂。執筆陣を増強して、大幅に修正、加筆した。2004年初版後5年間に、エネルギーに関する新技術や社会情勢は大きく変化した。今回、身近なエネルギー利用法として重要な「ヒートポンプと蓄熱」の章を新設。そのほか、海外の新エネルギー状況や、今後の展望にも言及する。最新のエネルギーに関する技術を、イラストと丁寧な解説で体系的に理解できる必携の一冊。
エコカー激突! 次世代エコカー開発競争の真実
化学工学会 SCE・Net 編 工業調査会

危機的状況を迎える自動車。本書は、次世代車開発競争の中、環境・エネルギー問題に注目し、それを解決できる次世代車は何かを考える。著者は自動車評論家、日本EVクラブ代表。生き残りを賭ける次世代車候補として、ハイブリッド車、ディーゼル車、天然ガス車、電気自動車、バイオ燃料車、水素エンジン車、燃料電池車などをコンパクトに解説。プリウス誕生の背景や、ヨーロッパを主とした世界の次世代車開発状況を紹介する。
改正省エネルギー法とその対応策 グリーン企業・グリーン市民になるための基礎知識
福田 遵 著 日刊工業新聞社

2009年4月、改正省エネルギー法が施行された。これに伴い、これまで大規模な工場やオフィスビルなどが対象となっていたエネルギー使用の合理化や目標値設定の義務が、2010年4月以降、事業者単位での規制となり、より多くの企業にエネルギー管理の義務が課されることになる。本書は、今回の法改正にあたり、エネルギー・環境の現状や、省エネルギーに関する制度、最新技術などの基礎知識を解説。今後の対応策を提言する。
環境書7月度売上げベストテン
ジュンク堂書店(池袋本店)2009年7月1日〜31日
1 | 環境白書 循環型社会白書/生物多様性白書 平成21年版 |
日経印刷 |
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2 | 脱「ひとり勝ち」文明論 | ミシマ社 |
3 | 世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日 | PHP研究所 |
4 | 東京湧水せせらぎ散歩 | 丸善 |
5 | 図解 最新太陽光発電のすべて | 工業調査会 |
6 | へんな毒すごい毒 | 技術評論社 |
7 | 新・地球環境ビジネス 2009-2011 | 産学社 |
8 | 図解入門ビジネス 最新 排出権取引の基本と仕組みがよ〜くわかる本 |
秀和システム |
9 | 水と水技術 No.2 | オーム社 |
10 | トコトンやさしい太陽電池の本 | 日刊工業新聞社 |