BOOKS 〜環境を考える本〜

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話題の環境本

暮らしの省エネ事典
山川 文子 著  工業調査会

暮らしの省エネ事典

著者は、省エネルギーセンター企画広報部長としてマスコミでも活躍した家庭向け省エネ活動の第一人者。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、照明などの「家庭の省エネ」から、ヒートアイランド、街路灯、レジ袋、マイボトル、クールビズなど「街で出会える省エネ」まで、仕組みや制度、使い方をわかりやすく紹介。また、現在の日本のエネルギー事情も解説している。学校の環境教育、企業のCSR活動企画、自治体の省エネ政策などに最適の書。

生物多様性読本
日経エコロジー 編  日経BP社

生物多様性読本

2010年10月名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催され、日本が議長国を務める。一般的には聞き慣れない言葉だった「生物多様性」がさまざまなメディアに登場するようになり、いまや、持続可能性の一環として企業が取り組まなければならない必須の要素となってきた。本書は、「日経エコロジー」で掲載された記事を中心に、新たに執筆したものを加え、入門から実例まで解説する企業人のための入門書である。

バイオマスエネルギー
横山 伸也 芋生 憲司 共著  森北出版

バイオマスエネルギー

バイオマスを最新の技術的視点から詳しく解説。個々の技術に関する専門書は多数刊行されているが、バイオマス一般の専門技術を網羅している書籍は少なく、本書はその貴重な1冊であるといえる。バイオマス資源、バイオマスによるCO2の固定、バイオマスの収集、運搬、前処理、エネルギー変換技術、エネルギーシステム、CO2削減効果などを図表を用いて総合的に解説。学生、技術者、自治体、政策関係者、企業人に必携の書。

環境書9月度売上げベストテン

ジュンク堂書店(池袋本店)2009年9月1日〜30日

1 環境白書 循環型社会白書/生物多様性白書 平成21年版 日経印刷
2 生物多様性読本 日経BP社
3 「脱ひとり勝ち」文明論 ミシマ社
4 新・地球環境ビジネス 2009-2011 産学社
5 マイアース新装版 丸善
6 つくられた「環境問題」 ワック
7 環境問題のニュースが面白いほどわかる本 中経出版
8 センス・オブ・ワンダー 新潮社
9 日本の外来生物 決定版 平凡社
10 新版 よくわかる地球温暖化問題 中央法規出版

「生物多様性」関係書がよく動いている。2位の『生物多様性読本』は企業人、ビジネスマン向けに編集されたものだ。雑誌での特集も目立ってきており、COP10に向けて、今後さらに発行点数は増えると思われる。9位は、既刊の外来生物の図鑑の入門書。2位と併せて購入するビジネスマンも多い。5位の『マイアース』は、話題の慶應義塾大学発の環境教育トレーディングカード。「海」「陸」「川」の3種類があり、楽しみながら環境について学んでいくことができる。