eco検定合格者である「エコピープル」の活動が非常に注目されている。そこで、通常ベストテンでは試験書を掲載しないのだが、今回は、そのeco検定がどのくらい需要があるのかベストテンに組み込んで掲載した。2、4位は、いずれも試験の実施機関である東京商工会議所が監修したもの。受験者は必ず購入するようだ。ビジネスマンの指定買いが目立ち、取り組み始めた企業が激増したことが伺える。9位の「3R・低炭素社会検定」も最近注目の資格である。
BOOKS 〜環境を考える本〜
話題の環境本
環境技術者の視点 生産者・ユーザーがともに考える40話
上野 潔 著 技報堂出版

筆者は、現在、科学技術振興機構研究開発戦略センターフェローで、金沢工業大学大学院教授を兼任。1970年から36年間、民間会社で防衛機器や人工衛星、宇宙機器の設計開発に従事し、その後、環境部門に籍を移し、設計経験を活かして環境技術者として家電リサイクルや環境適合設計の分野を担当してきた。本書には、その豊富な経験と知識から語られる40の「随想」がまとめられている。
知れば知るほど面白い環境の雑学
佐々木 進市 著 ぎょうせい

本書は、Q&A方式で環境問題を楽しみながら自分自身で考えていく仕掛けになっている。筆者は、NPO法人環境カウンセラー全国連合会副理事長で、エフジス都市研究所代表。「日本は食料自給率が低いのになぜ食品廃棄量が多いの?」「アライグマを飼いたいけど、日本に持ち込むことは悪いこと?」など、大人だけでなく子どもにも興味深い話題や、「そもそも、環境って何ですか?」といった素朴な疑問が満載。
経済効果を生み出す環境まちづくり
環境まちづくり研究会 編著 ぎょうせい

「循環型まちづくり」ガイドブック。東京都板橋区や兵庫県豊岡市、山形県最上町、山梨県都留市など、全国の具体的な取り組みを多数掲載する。写真や図表、連絡先などの情報満載で、楽しく読んで、大いに活用することができる。また、エコピープル(eco検定の合格者)による環境ビジネスをベースとしたまちづくりへの取り組み事例も紹介。これから「環境まちづくり」を進める上での貴重な資料となる本である。
環境書11月度売上げベストテン
ジュンク堂書店(池袋本店)2010年11月1日〜30日
1 | 生物多様性100問 | 木楽舎 |
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2 | 改訂2版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト | 日本能率協会マネジメントセンター |
3 | 農業がわかると、社会のしくみが見えてくる | 家の光協会 |
4 | 2010年版 環境社会検定試験eco検定過去・模擬問題集 | 日本能率協会マネジメントセンター |
5 | 奪われる種子・守られる種子 | 創成社 |
6 | 風をつかまえた少年 | 文藝春秋 |
7 | Q&A 環境問題50 | 日本経済新聞出版社 |
8 | 徹底攻略eco検定テキスト&問題集 第3版 | ナツメ社 |
9 | 3R・低炭素社会検定公式テキスト | ミネルヴァ書房 |
10 | 新・地球環境ビジネス2009-2011 | 産学社 |