BOOKS 〜環境を考える本〜

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話題の環境本

プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー
日経BP社 編著 日経BP社

プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー

環境ビジネス専門誌『日経エコロジー』や、技術者向けサイト『Tech-On!』などを提供している実績のある日経BP社が、環境テクノロジーにまつわる専門用語やトピックスの中から、ビジネスの現場に役立つ重要キーワードを厳選した最新環境用語辞典。「エコロジー」「エネルギー」「レギュレーション」「マテリアル」「テクノロジー」の5つのジャンルに分類して、合計717の見出し語を収録している。ビジネスマン必携の書。

レイチェル・カーソンに学ぶ 環境問題
多田 満 著 東京大学出版会

レイチェル・カーソンに学ぶ 環境問題

世界的な環境問題の名著であるレイチェル・カーソンの『沈黙の春』は、2012年で出版50年を迎える。同書は今でも『センス・オブ・ワンダー』とともに、大学や企業のテキストとして使用される頻度も高く、しばしばベストテン入りするほど爆発的に売れ、環境書で最も読み継がれている本といえるだろう。カーソンが伝えたかったこととは何か。本書はカーソンの著作から環境問題を読み解く好著である。

インフォグラフィクス 原発
エステル・ゴンスターラ 著 今泉 みね子 訳 岩波書店

インフォグラフィクス 原発

2009年にドイツで出版された書籍の翻訳本。世界の原子力発電、廃棄物などをわかりやすく解説する。「ウランを産出する国々」「世界の原子力発電所の数」「ヨーロッパの原発分布図」「中間貯蔵施設と最終処分場」「放射性廃棄物の輸送ルート」「原子力発電の依存率」「チェルノブイリの犠牲者数」「日本の原発事故」などの事実とデータをグラフィクスを使って紹介。“最も美しいドイツの本2009”を受賞している。

環境書7月度売上げベストテン

ジュンク堂書店(池袋本店)2011年7月1日〜31日

1 世界一わかりやすい放射能の本当の話 宝島社
2 新装版 食卓にあがった放射能 七つ森書館
3 新装版 反原発、出前します 七つ森書館
4 エネルギーと原発のウソをすべて話そう 産経新聞出版
5 新装版 チェルノブイリ原発事故 七つ森書館
6 北欧のエネルギーデモクラシー 新評論
7 スマートグリッド 日本電気協会新聞部
8 エネルギーと私たちの社会 新評論
9 エネルギーと環境の話をしよう 七つ森書館
10 太陽光発電システムの設計と施工 オーム社

2位、3位、5位は高木仁三郎の代表作の新装版。核化学専門の学者であった彼の著作は、震災以降見直され、爆発的に読まれている。復刊、新装版などの発売が相次ぎ、岩波新書『原発事故はなぜくりかえすのか』『市民科学者として生きる』の2冊とともに、この七つ森書館の新装版3冊が最もよく読まれている。6位、8位は自然エネルギー先進国である北欧の環境政策を解説したもので、いずれも数年前の既刊書。自然エネルギー関連書籍も点数が増えて好調である。