BOOKS 〜環境を考える本〜

戻る

話題の環境本

スマート&スリム 未来都市構想
村上 周三 著 エネルギーフォーラム

スマート&スリム 未来都市構想

都市・建築環境問題研究の第一人者が、「スマート化」「スリム化」をキーワードに、環境負荷の削減と環境品質の向上を、建築と都市の在り方を通して展望する。構成は、「第1章 建築と都市の展望〜ヴァナキュラー住宅からメガシティまで」「第2章 持続可能文明に向けた価値観の転換」「第3章 スマート&スリム化による未来都市構想と市民・自治体の役割」「第4章 未来都市実現に向けた日本政府の取り組み」「第5章 全国自治体の環境性能評価」。

進化する火力発電
高橋 毅 編著 日刊工業新聞社

進化する火力発電

日本の火力発電技術は、環境性、経済性、信頼性、すべてにおいて世界ナンバーワンである。化石燃料を用いる火力発電は、CO2排出が避けられず燃料を輸入に依存しなければならないが、CO2削減と燃料費低減に向けた高効率化と次世代発電技術の開発が着々と進んでいる。本書は、火力発電の最新技術と今後の技術開発の方向性を「燃料」「技術開発のポイントと問題点」「国内外の開発動向」の3つの視点からわかりやすく解説する。

環境コミュニティ大作戦
白井 信雄 著 学芸出版社

環境コミュニティ大作戦

環境とエネルギーの問題は、設備投資や技術開発だけでは解決しない。大切なのは、地域の人々が自立しながら互いもつながり、力を発揮することである。本書は、「環境コミュニティ力(環境保全・活用に参加しようとする地域住民や事業者、地域行政等の主体の力と主体間の関係の力)」を主軸として、環境とエネルギーをテーマにした地域づくり・人づくりの取り組みを紹介。行政、企業、NPO関係者、すべての人のために書かれた解説書である。

環境書9月度売上げベストテン

ジュンク堂書店(池袋本店)2012年9月1日〜30日

1 新エネルギー アスキー・メディアワークス
2 太陽光発電システムの設計と施工 改訂4版 オーム社
3 太陽光発電アドバイザー試験公式テキスト 日本能率協会
マネジメントセンター
4 図解入門 よくわかる
最新火力発電の基本と仕組み
秀和システム
5 電力改革論と真の国益 エネルギーフォーラム
6 トコトンやさしい風力発電の本 日刊工業新聞社
7 「地球温暖化」神話 丸善出版
8 騙されたあなたにも責任がある
脱原発の真実
幻冬舎
9 産廃処理の実務がわかる本 日本実業出版社
10 バイオ発電 ワック

「太陽光発電アドバイザー試験」関連書が売れている。第1回試験は2012年10月8日に実施された。実施団体は日本住宅性能検査協会。東日本大震災以降、自然エネルギーへの関心が高まっている中で新たにつくられた認定資格である。正しい太陽光発電の知識、太陽光パネル施工に関する基礎的な技術を併せ持った太陽光発電の専門家の育成を目的とし、消費者に適切な助言を行い、導入後のトラブルを円滑に解決できるよう支援するもの。今後の動向に注目していきたい。