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【SMBC Group Digital FES 2024をハイブリッドで開催】課題の本質を理解し解決するために。DXの実践知を学ぶ

2023年12月5日(火)に、SMBCグループが開催したオンラインイベント「Digital Summit 2023」では、お客さまそれぞれが抱える課題解決に向け、多様な角度から計10のテーマについて議論が展開されました。

続いて2024年2月7日(水)には、DX推進の実践知を学び、最先端のデジタルソリューションを体験できるハイブリッド型イベント「Digital FES 2024」の開催が決定。

本記事では、「Digital Summit 2023」を実施し、2月の継続イベント「Digital FES 2024」の開催もリードするプラリタウン 代表取締役 並木 亮氏のインタビューをお届けします。

大切なのは「D」ではなく「X、トランスフォーメーションである」

昨年で3回目の開催となった「Digital Summit 2023」は、2,000名以上が参加し、大盛況でした。本イベントは、そもそもどのような狙いから生まれたのでしょうか。

目的は2つありました。
初年度の2021年は、DXという言葉がバズワード化した年でしたが、その実態はよく理解されていなかったと思います。そこでSMBCグループとしてDXの具体を示し、発信する狙いがありました。
そしてもうひとつは、前任のSMBCグループCEOである太田純が呼び掛けてきた「カラを、破ろう。」というメッセージに則り、法人のお客さまに向けたSMBCグループのDXの取り組みを、自分たちの言葉で発信する機会をつくろうという目的がありました。

1回目から一貫して言っているのは、大切なのは「D」ではなく「X」のほうだということでした。あくまでもトランスフォーメーション(X)を実現するための手段としてデジタル(D)がある、という意味です。

第3回はそれをさらに進め、その「D」と「X」の関係性を発信するために、変革を実践した人や、企業が抱える経営課題に主眼を置いたセッションでイベントを構成しました。

確かに、「変革」が先にありきというのは、重要な軸ですね。

そうですね。このメッセージは今後も引き続き打ち出していきたいと考えています。
時代によって細かい部分は変わるかもしれませんが、お客さまの経営と向き合うのが銀行としての基本的なスタンスですから。

株式会社プラリタウン 代表取締役
並木 亮氏

申し込み数3000名。好調の理由は?

今回の「Digital Summit 2023」は、オンラインで多くの方が参加されました。感触や手応えはいかがでしたでしょうか?

反響は大きかったですね。お申し込みいただいた方が3,000名を超え、実際に視聴した方は2,000名を超えました。この数字には私も驚いています。

素晴らしい成果です。その要因をどう分析されていますか?

やはりコンテンツの魅力に尽きると思います。データを見ると、1視聴者あたり3~4のコンテンツを視聴していただいたようです。

実際の声を拾ってみると、EXILE HIROさまや栗山英樹監督を目当てにアクセスされた方が、そのまま他のセッションも気になって次々に視聴した、というケースが多いんです。

どのような層の方が視聴されたのでしょうか。

中小企業の方々から大企業の方々まで、業種も本当に様々な分野の方に見ていただきました。役職としても、課長職や部長職以上が70%を占めています。

DXという言葉はすでに使い古されているかもしれませんが、あらためて社会的な関心の高さを実感しました。とくに人材不足などは、現実的に目の前の課題として直面している企業が多いのではないでしょうか。

何より、登壇者の皆さまのトークセッションが非常に具体的で、現状の課題がわかりやすく伝えられていた印象です。

そうですね。本来はその課題に対して、デジタルでどう対策するのか、手段まで落とし込むべきなのですが、課題の具体性を示すことによって論点が整理され、2月に開催する「Digital FES 2024」への繋ぎになったのは良かったと思います。

また、小売や製造業などの業界別であったりとか、営業やバックオフィスといった部門別であったり、あるいは人的資本、経営、組織論などと、テーマ別に掘り下げてアプローチしたのも効果的だったのではないでしょうか。

各セッションを通して、トランスフォーメーションを起こすには、そのためのカルチャーやマインドを作らなければならないと実感させられました。

その点においては、EXILE HIROさまや栗山英樹監督などに、ビジネスに置き換えた話をしていただけたのは本当に有意義だったと感じています。
たとえばWBCの舞台裏にある組織作りのエピソードなどは、私自身も目頭が熱くなりましたから。
強い想いを持ってチャレンジし続けている方の話というのは、かっこいいですし、刺激になりますよね。

それが今回の参加者数2,000名超という驚異的な数字に直結している、と。

そう思います。
それから、生成AIのテーマも非常に評価が高くて、とっつきにくかったAIについて「活用できる範囲がよく理解できた」とか「早く活用してみたくなった」といった声をたくさんいただきました。

これは2月開催予定の「Digital FES 2024」に繋がるご意見だと思っています。次回は実際にオフラインの場も用意するので、これらをリアルに体験しましょう、というフェーズですね。

2月開催「Digital FES 2024」の意義と狙い

「Digital FES 2024」はどんなイベントになりそうでしょうか。

「カラを、破ろう。」というメッセージに基づいた、新しい場作りの施策として、最新の取り組みになります。

金融グループという立場で言えば、これまでは対面営業がお客さまとの主な接点でしたが、今後はデジタル上の接点も試行錯誤していかなければなりません。
そして金融グループは、単なる金融業に徹するのではなく、経営課題の解決に向き合う立場であるべきで、いままでの金融体験とは異なるビジネスモデルを作っていく必要性を強く感じています。
それらを全体に組み立てた今回の「Digital FES 2024」の最大の特徴は、リアルとオンライン、2つの場を用意したハイブリッド開催である点です。

これまでの「Digital Summit」のようなオンラインの場は変わらずに、加えて、お客さまとダイレクトに出会い、金融に限らずデジタル全般にまで広げた相談事の受け皿を、サービスではなくリアルの場として体現するのが1つの狙いです。これは非常にチャレンジングなことだと自負しています。

金融業を通して得られた接点や関係性を活かし、金融グループがリアルな場に人を集めることで、これまでなかなかイメージが湧かずにデジタルに手を出せずにいた中小企業などを巻き込む場としたい。それこそが日本のDXを加速させる取り組みにつながると思っています。

現状、どのような内容を予定されていますか。

前回の「Digital Summit 2023」までは、比較的、マインド面からDXにアプローチするコンテンツが多かったと思います。

今回はさらに一歩踏み込んで、中小企業や大企業におけるDXの定義付けや実装、それにより事業をいかに効率化させ、進化させるかまで議論します。
たとえば既存の店舗オペレーションや基幹システムなどを、グローバルで通用する仕組みに育てていくための具体論を、セッションを通して展開していく予定ですので、楽しみにしていてください。

では最後に、「Digital FES 2024」開催への意気込みを聞かせてください。

我々としてもこうしたイベントを通して、これからの時代の金融グループに求められるものを模索しなければなりませんし、皆さまにはさらに有意義なコンテンツをお届けできるよう邁進していきたいと思っています。ぜひ多くの方ご参加いただければ嬉しいですね。

2月7日開催「Digital FES 2024」

昨今、外部環境の変化や労働力減少問題を起点に、生産性向上やDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められています。SMBCグループでは金融サービスの枠を超え、お客さまのビジネス成長をご支援するために、最先端のデジタル技術による生産性向上や課題解決事例を学び、デジタルソリューションを実際に体験できる「SMBC Group Digital FES 2024」を開催いたします(オンライン/オフライン(東京都千代田区)同時開催)。
登録すると、「Digital Summit 2023」のアーカイブ動画もご覧になれます。
お申し込みはこちら。
SMBC Group Digital FES 2024(plaritown.co.jp)

PROFILE
※所属および肩書きは取材当時のものです。
  • 株式会社プラリタウン 代表取締役

    並木 亮氏

    2008年株式会社三井住友銀行へ入行。法人営業に従事後、国内法人営業部門の企画・統括部署にて事業開発に従事(グループ内営業連携の推進企画、ファンド出資、農業ビジネス等)。2020年5月三井住友フィナンシャルグループ100%子会社の株式会社プラリタウンを起業、同社代表取締役に就任。SMBCグループおよびパートナー企業との連携を通じた国内企業のデジタル化推進への貢献に尽力。

この記事でご紹介したサービス
DX
(Digital Transformation)

類義語:

  • デジタルトランスフォーメーション

「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の頭文字をとった言葉。「Digital」は「デジタル」、「Transformation」は「変容」という意味で、簡単に言えば「デジタル技術を用いることによる、生活やビジネスの変容」のことを指す。