リースは、もっと進化できる。新たな手法でより多くの企業の力になりたい。 三井住友ファイナンス&リース 商品事業部 安島 加代子

企業の設備投資ニーズに「モノ」を介した金融ソリューションで応える、三井住友ファイナンス&リース。安島が所属する商品事業部では、ウェブを利用して、より迅速かつ簡素な手続きでリースを利用できるサービスを開発している。「すでに多くの企業で活用いただいているリースを、さらに利便性の高いものにしたい。時代やお客さまのニーズを先取りし、リース物件の販売会社の方々と力を合わせて新しいスキームを作っています。より便利な仕組みが世の中に広がっていけば、もっと多くの企業の力になれるはず」。そんなやりがいを胸に、彼女は今日も奮闘している。

インタビュー

私の所属する商品事業部は、小口リースの商品開発を行っています。小口リースとは、利用金額に上限を設け、通常のリースよりも申込みや審査、手続きを簡潔かつ迅速にしたリースの仕組みです。当部では、サプライヤーがエンドユーザーに対して小口リースをより提案しやすくするためのスキームの組成や、新規のサプライヤーとの提携推進などを行っています。私は入社後、最初の6年間はサプライヤーに対して小口リースの営業を行う商品営業部に所属しており、7年目に当部に異動になりました。入社から現在に至るまで、ずっと小口リースに携わっています。

リースを、お客さまのニーズに 柔軟に対応できる商品に。

商品事業部に異動してすぐに担当したのが、あるエンドユーザーに提供したリース物件を他の会社に転貸できるようにしたい、というサプライヤーからの相談案件でした。転貸リースは、大口のリースでは取扱い実績は多数ありましたが、小口リースでは初めての取り組みでした。この案件における私の担当は、サプライヤーと当社の契約内容を確認し、転貸リースに対応できる契約や事務フローを整備すること。当時は営業部から異動したばかりで、分からないことが多く不安でしたが、チームの上司や先輩から助言や指導をいただきながら、サプライヤーの事務フロー、サプライヤーと当社の契約内容などをひとつひとつ確認し、丁寧に案件を進めるよう努めました。この案件では、法務・経理・事務上の問題点を見つけ、解決していく中で、多くの知識を身に付けることができ、また、社内外の関係者と折衝・調整する中で、交渉力や判断力も磨かれたように思います。

ニーズに応じて商品の改良を進めることで、リースの可能性を拡げていくことがやりがい。

このサプライヤーからはその後も「物件をリースではなく所有したいという顧客のニーズがある」という相談を受けて、延払売買(割賦販売)に対応できるスキームを組成するなど、さまざまなニーズに対応しました。こうした取り組みが同社に高く評価され、いまでは小口リース部門の主要なサプライヤーの一社になるまで取引関係が深まりました。新しいスキームを組成することは、容易ではありませんが、「こんな仕組みがあるとは思いも寄らなかった」「よくこの仕組みを実現できたね」などという評価を社内外からいただいたときに得られた達成感を思い出して、困難な案件であっても諦めずに取り組んでいます。

現在はWeb審査システムを推進。チャレンジできることはまだまだある。

そして現在は、サプライヤーとのリース契約を迅速に行うため、自社開発のWeb審査システムを導入するプロジェクトを担っています。Web審査システムは昨年からサプライヤー向けに提供しているシステムで、導入したサプライヤーからの声を元に改良を続け、より満足いただけるシステムの構築を目指しています。私たちが取り組んでいるこの小口リースのサービスを進化させていくために、他にもまだまだチャレンジできるテーマはたくさんあると感じています。それらを自らの手で担っていくとともに、今後は後輩の指導育成にも力を注ぎ、この事業をいっそう盛り上げていければと思っています。

私を変えたひとこと

一勝に驕慢し、一敗に挫折すべからず

少しうまくいったからといって慢心してはいけない、失敗しても落胆してはいけないという意味。
昔の武士の言葉だそうです。会社に入ってまもなく、失敗してばかりで挫折感でいっぱいだったときに、父が教えてくれました。 入社して10年以上が経ち、後輩も多くなった今は、落胆よりも慢心してはいけないと自分を戒めることが多いです。

私の仕事を支えるもの

私のリフレッシュ法
クラシックバレエ

幼少のころから続けているバレエ。汗を流しながら踊っていると、不思議なほどすべてのことを忘れられます。優雅に見えてかなり激しい運動で、レッスン中は持久力と集中力が不可欠。その力は、仕事をするうえでも活かされていると思っています。

私のキーアイテム
名刺入れと印鑑

入社以来愛用している名刺入れと印鑑。特に印鑑は、営業部にいた際、リース契約を社内の審査部門に申請する度に使用するものなので、これまでの自分が関わったすべての案件でそばにいた相棒的な存在です。

あなたの会社はどんな会社?

三井住友ファイナンス&リースはこんな会社

「営業力と提案力が強い会社」。三井住友銀行・住友商事とコンソーシアムを組んで航空機リース事業を展開するなど、リースに関しては、幅広い提案を行うことのできる会社です。
私が担当している小口リース業界でも、近年存在感を増しています。

SMFL 三井住友ファイナンス&リース商品事業部 安島 加代子

NEXT COMPANY SMBC日興証券株式会社

証券に関わるお客さまのニーズに応え、幅広い商品・サービスを提供するSMBC日興証券。第三事業法人部の篠丸あすかがご紹介します。
お楽しみに!

SMBC日興証券第三事業法人部 篠丸 あすか

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※日経ビジネス 2015年4月10日号掲載(PDF形式:876KB)