SMBCファイナンスサービスの沿革
SMBCファイナンスサービスの母体は、大きく分けると4社となる。すなわち、2009年4月の合併により「株式会社セディナ」となったオーエムシーカード、セントラルファイナンス、クオークの3社、およびセディナの子会社で、2020年7月に吸収合併した旧SMBCファイナンスサービスである。各社の概要は以下の通り。
オーエムシーカード
1950年に設立され、割賦販売により商品を販売した百貨店の「株式会社丸興」が源流。1961年東京証券取引所第二部上場、1970年同第一部に指定替え。1983年にダイエーと資本提携し、1987年に「株式会社ダイエーファイナンス」に改称。1994年に合併により「株式会社ダイエーオーエムシー」に改称。2002年「株式会社オーエムシーカード」に改称した。主に、ダイエー店舗において、買い物客向けにクレジットカード(OMCカード)を発行していた。2008年2月、三井住友フィナンシャルグループ(当社)の持分法適用会社化。
セントラルファイナンス
1960年設立の「中部日本信販株式会社」が、1977年に「株式会社セントラルファイナンス」に改称。名古屋証券取引所第二部・東京証券取引所第二部上場後、1982年に両取引所第一部に指定替え。中部圏を中心に、「CF Card」のブランドでクレジットカードを発行したほか、信用保証業務などを扱っていた。2007年6月、当社の持分法適用会社化。
クオーク
1974年に設立された住友銀行系の「東京総合信用株式会社」と、同じく住友銀行系で1978年に設立された「西日本総合信用株式会社」(1984年「日本総合信用株式会社」に改称)が、1999年に合併して「株式会社クオーク」に改称。主に、信販業務(ショッピングクレジット等)や金銭債権買取業務などを行っていた。2007年7月、当社の連結子会社化。
旧SMBC ファイナンスサービス
住友銀行系の「日本ベンチャーキャピタル株式会社」(2001年に「エスエムビーシーファイナンス株式会社」に改称)、三井銀行系の「株式会社三井ファイナンスサービス」、太陽神戸銀行系の「太陽神戸ファクター株式会社」(1992年に「さくらファイナンスサービス株式会社」に改称)の3社が、2003年4月に合併して旧「SMBCファイナンスサービス株式会社」が誕生。主に、代金回収業務やファクタリング業務を行っていた。
セディナ誕生以降
2009年4月の3社合併により、SMBCグループの主要クレジットカード会社の一社となったセディナは、2011年5月にSMFGカード&クレジット(注15)の完全子会社となり、旧SMBCファイナンスサービスの完全子会社化(2012年3月)、さくらカードとの合併(2016年4月)など経営の合理化・効率化を進めた。2019年4月には、三井住友カードの完全子会社となり、三井住友カードと一体運営を行いながら、SMBCグループのキャッシュレス決済戦略を担っている。2020年7月には、セディナを存続会社として旧SMBCファイナンスサービスと合併、「SMBCファイナンスサービス株式会社」に改称し、現在に至っている。

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第1章不確実性が増す外部環境
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第2章新たなガバナンスの下でのグループ・グローバル経営の強化
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第3章「カラを、破ろう。」
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第4章「お客さま本位の業務運営」の徹底
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第5章リテール金融ビジネスにおけるビジネスモデルの変革
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第6章ホールセールビジネスにおける真のソリューションプロバイダーを目指して
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第7章グローバル・プレーヤーとしての進化
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第8章高まる不透明感の下での市場ビジネスの進化
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第9章アセットマネジメントビジネスの強化
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第10章デジタル戦略の本格展開
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第11章G-SIBsとしての内部管理態勢の確立
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第12章業務インフラの高度化
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第13章グループ経営を支える人事戦略
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第14章持続可能な社会の実現に向けた取り組み
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第15章「コロナ危機」への対応
- おわりに