(3)貨車リース事業の買収

三井住友銀行は201312月、米国リース子会社のSMBC Leasing and Financeを通じて、米ファンドPerella Weinberg Partners傘下のアセットマネジメント会社Perella Weinberg Partners Asset Based Value Strategyから米国貨車リース事業会社Flagship Rail Servicesを買収し、「SMBC Rail Services LLC」に社名変更した。米国では2005年頃から始まったシェール革命(注33)の中でコモディティ投資がブームとなっていた。また、2008年の世界金融危機からの回復局面では、エネルギー輸送量の増加とそれに伴う貨車リース料の上昇が生じたため、貨車リース事業は安定的な成長を見込むことができるとの投資判断があった。

また、貨車リース事業買収は、ポートフォリオの多様化および資産運用利回りの改善を目指す当社の海外戦略に合致する案件でもあった。20176月には、事業規模の拡大と採算性がより高い車種の獲得を目的として、SMBC Rail Servicesを通じ、中堅貨車リース会社のAmerican Railcar Leasingを米ファンドIcahn Enterprisesから取得した。保有貨車台数は統合前の22,000台から57,000台へ増加し、保有貨車台数では全米7位から6位となった。