(3)ブリースコーポレーションのコンビニ収納サービス「PAYSLE」

三井住友銀行は2014年12月、日本電気(NEC)との共同出資により、「株式会社ブリースコーポレーション」を設立し(三井住友銀行出資比率49%)、2017年9月より、コンビニ収納サービス「PAYSLE(ペイスル)」の提供を開始した。これは、事前にスマートフォンにインストールしたPAYSLEアプリに表示される電子バーコードをコンビニエンスストアのレジのスキャナで読み取ることで、公共料金や通信販売代金等の支払いを可能とするサービス。利用者は紙の払込票を持参する必要がなく、携帯性・利便性が向上するほか、払い忘れ防止のメリットもある。また、請求事業者にとっては払込票発行・郵送コストの削減、コンビニエンスストアにとっては店頭・管理業務の効率化が可能となる。

足元では、東京電力エナジーパートナー等の電力業界をはじめ、携帯キャリア、生命保険、クレジット、エンターテインメント、後払いサービスなど、多様な業界でのPAYSLE導入が進んでいる。PAYSLEを取り扱うコンビニエンスストアも増加しており、2020年11月にはファミリーマートでの取扱いが開始され、国内コンビニエンスストアの約95%でPAYSLEの利用が可能となった。

図表10-3 コンビニレジでスマ―トフォンに送信された電子バーコードを読み取り、代金を支払う仕組み
(図表10-3)コンビニ収納サービス「PAYSLE」の利用イメージ