(2)信託機能を活かした新ビジネス・新商品

信託業務のうち、金銭信託(クリアリングトラスト等)、金銭債権信託(流動化業務)などは三井住友銀行でも取り扱っていたが、SMBC信託銀行買収後に改めて信託業務全般についてSMBCグループとしての参入方針を検討。これまで取扱いができなかった業務はもちろんのこと、グループの既存業務とのシナジーが見込める業務や、信託機能を戦略的に活用できる分野について、順次参入していくこととした。

具体的には、それまでSMBC信託銀行で取り扱っていた指定運用信託や有価証券管理信託、株式購入/処分信託などに加えて、図表5-3のようなビジネスに参入した。

図表5-3 投資信託受託やキンガイ信託など、SMBC信託銀行が新たに参入した主な信託ビジネスの一覧表
(図表5-3)SMBC信託銀行が新たに参入した主な信託ビジネス

三井住友銀行ではこうした信託機能を活用していくために、個人のお客さまについては2014年6月から、法人のお客さまについては2015年7月から、SMBC信託銀行を紹介する業務を開始し、幅広いお客さまニーズに応える体制を構築した。