3.ダイバーシティの推進

当社グループは、2008年4月に三井住友銀行が人事部内に「ダイバーシティ推進室」(注13)を設置して以降、「多様な人材が個性や能力を存分に発揮することが競争力の源泉であり、成長戦略そのものである」との認識に立ち、女性の活躍推進をはじめとするダイバーシティを推進した(注14)

(1)ダイバーシティ推進体制の整備

2014年4月、三井住友銀行頭取の國部は、部店長会議においてダイバーシティの推進について次のように述べた。

私は、企業というのは、様々な能力を持った人材の集合体である方が、均一的な組織より強いと考えています。したがって、多様性そのものを競争力の源泉にしていくため、これからも経営戦略と一体で、ダイバーシティ推進に本気で取り組んで参ります。

このような経営トップの明確なコミットメントの下、三井住友銀行は、2014年5月、ダイバーシティをより強力かつ幅広く推進するため、頭取を委員長、人事部担当役員を副委員長、各部門の統括部長や外部有識者等を委員とする「ダイバーシティ推進委員会」を新設した。そのうえで、2014年4月にスタートした中期経営計画の公表に合わせ、女性管理職比率を「2020年度末に20%に引き上げる」という数値目標を掲げた。

2016年には、当社グループとしてダイバーシティの推進を一層強化するため、グループ横断的な「SMFGダイバーシティ推進ワーキンググループ」を立ち上げるとともに、2017年4月には当社人事部に「ダイバーシティ推進室」を新設して専任組織化した。