2.グループ経営理念の改定

当社は、2019年度より中期経営計画(2020~2022年度)の策定を本格化したが、それらの検討と並行して、グループ経営における普遍的な考え方である「経営理念」等の見直しについても議論を重ね、2020年4月1日付で改定内容を公表した。

まず、経営理念については、「社会課題の解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献する」との一文を追加し、「お客さま」「株主」「従業員」に加えて、「社会」がSMBCグループの重要なステークホルダーであることを改めて明確化した。当社は、これまでも社会の公器たる自負の下、金融サービスを中心に社会の健全な発展に貢献すべく努めてきた。しかし近年、世界規模で環境・社会問題が深刻化するなか、持続可能な社会の実現に向けてSMBCグループが果たすべき役割や責任に対するコミットメントを内外に打ち出すこととした。経営理念の改定は、2001年4月の三井住友銀行発足以来、初めてのことであった。

経営理念

  • お客さまに、より一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する
  • 事業の発展を通じて、株主価値の永続的な増大を図る
  • 勤勉で意欲的な社員が、思う存分にその能力を発揮できる職場を作る
  • 社会課題の解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献する

経営理念とともに、SMBCグループの全役職員が共有すべき価値観である「Five Values」 の見直しも行った。具体的には、「Five Values」に「Integrity」(高潔さ、廉潔性)を加えて、プロフェッショナルとして高い倫理観を持ち誠実に行動することを全役職員に求めた。これは、海外事業が順調に成長を続けるとともに、様々な業態の有力企業群がSMBCグループの傘下に入ったことで、組織の風土・カルチャーや、役職員の多様化が進んできたことを踏まえたものであった。

Five Values

Integrity:

プロフェッショナルとして高い倫理観を持ち誠実に行動する

Customer First:

お客さま起点で考え、一人ひとりのニーズに合った価値を提供する

Proactive & Innovative:

先進性と独創性を尊び、失敗を恐れず挑戦する

Speed & Quality:

迅速かつ質の高い意思決定と業務遂行により、競合との差別化を図る

Team “SMBC Group”:

多様性に富んだ組織の下で互いを尊重し、グループの知恵と能力を結集する