2.オープンイノベーションの活用

当社と三井住友銀行は、デジタルイノベーションを進めるうえで、外部の技術やアイデアを活用してイノベーションを創出する、いわゆる「オープンイノベーション」を積極的に活用することとし、2017年9月、東京都渋谷区のビルの一角に、オープンイノベーション拠点「hoops link tokyo」(フープス・リンク・トーキョー)(注6)を開設した。hoops link tokyoには、ITイノベーション推進部(2020年4月以降はデジタル戦略部)の従業員が駐在し、日中は多様なお客さまにスペースを自由に使ってもらうなかで様々な情報を収集するとともに、夜間はイベントスペースとして勉強会やセミナー、ピッチコンテスト等を開催し、SMBCグループとの提携や合弁事業化につなげる取り組みを行った。2021年3月末時点で延べ利用者数は3万人を超えた。

(動画)東京都渋谷区に開設した「hoops link tokyo」(2017年9月制作)

hoops link tokyoでは、多様な企業が一堂に会するワークショップを軸に、異業種企業とSMBCグループ各社が連携して新たなビジネスアイデアを創出・開発する共創プログラム「SMBC BREWERY」も実施している。将棋AIの開発を通じて培った高度なAI技術を活用したサービスの企画・開発・運用に従事するHEROZとSMBC日興証券との連携による「AI株式ポートフォリオ診断」(注7)(2019年3月)や「AI株価見守りサービス」(注8)(2019年7月)の提供は、「SMBC BREWERY」において両社が出会ったことがきっかけとなり実現した。

(写真)SMBC BREWERYのロゴおよびhoops link tokyoにて業務連携の記者会見をするヒーローズ社とSMBC日興証券
SMBC BREWERYを通じたHEROZとSMBC日興証券の業務連携(2019年3月)
(写真)hoops link tokyoにおいて開催された経営者道場の模様
hoops link tokyo会員向けイベント「経営者道場」の模様