3.中期経営計画(2020~2022年度)の策定と実行

当社は2020年4月、太田グループCEOの下で策定を進めてきた、2020年度から2022年度の3年間を計画期間とする新たな中期経営計画をスタートさせた。

(1)中長期ビジョンの改定と「3つの方向性」

中期経営計画(2020~2022年度)は、SMBCグループが中長期に目指す姿であるビジョンとして「最高の信頼を通じて、お客さま・社会とともに発展するグローバルソリューションプロバイダー」を掲げた。

2014年度以来掲げてきた従来の中長期ビジョン「最高の信頼を通じて、日本・アジアをリードし、お客さまと共に成長するグローバル金融グループ」より「最高の信頼」を引き継ぐとともに、「お客さま」のみならず「社会」とともに発展する、として持続可能な社会の実現に向けたSMBCグループの意志を明確化した。また、経営環境が厳しさを増すなか、今後も競争力を維持し、持続的な発展を遂げていくためには、金融サービスにとどまらない幅広い観点から、お客さまのニーズや社会課題に対して、質の高いソリューションを提供していく必要がある、との認識に立ち、「金融機関」ではなく「ソリューションプロバイダー」となることをビジョンに掲げ、地域を限定せず、グローバルにその実現を目指していくこととした。

そのうえで、この中長期ビジョンの実現に向けて、当社が進むべき方向性として、「情報産業化」「プラットフォーマー」「ソリューションプロバイダー」の3つを掲げた(図表3-1)。

図表3-1 情報産業化、プラットフォーマー、ソリューションプロバイダー
(図表3-1)中長期ビジョン実現に向けた「3つの方向性」