(5)個人向け決済・ファイナンスビジネスにおけるTeam“SMBC Group”

個人向けの決済・ファイナンスビジネスにおいても、Team“SMBC Group”としての協働は欠かせない。これまでも、決済ビジネスにおいては、キャッシュカード一体型「SMBCデビット」の発行、三井住友銀行によるスクエア加盟店契約の媒介業務などを実施し、コンシューマーファイナンスビジネスにおいては、SMBCコンシューマーファイナンスによる三井住友銀行カードローンの保証、共同ACM(注10)の開発・設置など、三井住友銀行を軸に連携・協働を行ってきたが、足元ではグループ会社同士の協働も増えている。

たとえば、三井住友カード、SMBCファイナンスサービス、SMBCコンシューマーファイナンスの3社は、2020年度より、ファイナンスビジネスにおける協働を開始した。このほか、グループ各社が連携して実施した取り組みには図表5-3のような事例がある。

図表5-3 決済・ファイナンスビジネスにおけるチームSMBCグループの協働事例
(図表5-3)決済・ファイナンスビジネスにおけるTeam“SMBC Group”の協働事例

SMBCグループでは、個人向け決済ビジネス、コンシューマーファイナンスビジネスを引き続き成長マーケットと位置づけ、強化を図っている。2020年4月には、当社と三井住友銀行それぞれにカードローン事業部を設置。カードローン事業部の物理的な拠点をSMBCコンシューマーファイナンスの本社内に置き、同社主導により、グループ連携でビジネスを推進する体制を構築した。

さらに2021年4月には、SMBCグループの決済・ファイナンスビジネスの競争力強化を目的に、当社内に決済・ファイナンス本部を設置し、同本部による事業推進を主に三井住友カードが担う体制とした。また2021年度には、三井住友カード、SMBCファイナンスサービス、SMBCコンシューマーファイナンス3社の本社が、順次、江東区のSMBC豊洲ビルに移転し、これを機に、三井住友カードとSMBCファイナンスサービスのさらなる一体運営を進めるほか、キャッシュレス決済戦略の加速、3社のミドルバック業務の合理化・効率化など、当社グループの決済・ファイナンス事業において、さらにグループ内連携・協働を強化し、運営の高度化を図ることとしている。