(2)プロジェクトファイナンスの広がり
プロジェクトファイナンスは三井住友銀行が長く強みを発揮してきた分野の一つであり、REFINITIVが発行する専門誌「Project Finance International」において、最高栄誉である「Global Bank of the Year」を2008年以降、6度にわたり受賞した実績がある。そのセクター知見やグローバルベースでのお客さまとのリレーションシップを活かし、M&Aアドバイザリー業務など取引複合化を推進した。
2017年度以降は、国際金融規制の強化や外貨調達環境を踏まえ、国際部門とファイナンシャル・ソリューション部門(現ファイナンシャル・ソリューション本部)が連携し、グローバルベースで資産効率のさらなる向上を図った。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーのプロジェクトも増加するなか、サステナビリティ関連ソリューションの提供にも注力した。
アジア地域においても、インドネシアやインドにおけるインフラ案件成立などを理由に、「The Asset(注14)」から「Triple A Country Awards」など複数の賞を受賞するなど、強みを発揮している。2018年4月には「アジア投資銀行営業部」をファイナンシャル・ソリューション部門から国際部門に移管(注15)し、アジアにおけるプロジェクトファイナンスとコーポレート取引の連携強化やO&Dの一層の強化を図った。

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第1章不確実性が増す外部環境
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第2章新たなガバナンスの下でのグループ・グローバル経営の強化
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第3章「カラを、破ろう。」
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第4章「お客さま本位の業務運営」の徹底
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第5章リテール金融ビジネスにおけるビジネスモデルの変革
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第6章ホールセールビジネスにおける真のソリューションプロバイダーを目指して
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第7章グローバル・プレーヤーとしての進化
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第8章高まる不透明感の下での市場ビジネスの進化
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第9章アセットマネジメントビジネスの強化
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第10章デジタル戦略の本格展開
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第11章G-SIBsとしての内部管理態勢の確立
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第12章業務インフラの高度化
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第13章グループ経営を支える人事戦略
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第14章持続可能な社会の実現に向けた取り組み
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第15章「コロナ危機」への対応
- おわりに