(3)従業員の意識変革

SMBCグループがサステナビリティの実現を目指すに際しては、従業員一人ひとりがサステナビリティを正しく理解し、主体性を持って取り組むことが何よりも重要である。そこで、2018年10月、SMBCグループの全従業員を対象にサステナビリティの理解を深めるための研修・勉強会を実施した。また、2018年度以降、「SMBCグループ表彰」の一環として、SDGs達成に貢献した部店をグループCEOが表彰する「SDGs賞」(2020年度以降、「サステナビリティ賞」に改称)を設け、持続可能な社会の実現に向けた意識づけをグループ全体で行った。さらに、従業員への意識への浸透状況を把握するとともに、今後の施策の参考とするため、サステナビリティに関する意識調査をSMBCグループの全従業員を対象に定期的に実施した。

2020年10月には、サステナビリティに関連する各種研修を体系化した「サステナビリティユニバーシティ」を開講し、SMBCグループ全従業員(含む海外拠点)の意識変革を進めた。具体的な取り組みとして、グループ統一研修として、サステナビリティの基礎知識を学ぶ「サステナビリティ基礎勉強会」を実施するとともに、イントラネット上にサステナビリティに関連する情報を集約した「サステナビリティサイト」を作成し、サステナビリティに関連する商品・サービス、イベントの案内のほか、SMBCグループの取り組みを掲載し、従業員が関連情報に容易にアクセスできるようにした。

(画像)サステナビリティに関するグループ統一研修資料の表紙
SMBCグループ統一研修の実施

2021年4月、グループCEOの太田はSMBCグループ上期方針会議において次のように述べ、サステナビリティ経営の強化に向けた取り組みを今後も進める方針を明らかにしたうえで、従業員の意識変革を求めた。

我々は昨年4月に「サステナビリティ宣言」を発表し、それに基づく10年間の行動計画、「GREEN×GLOBE 2030」を策定しました。まずはその計画を着実に実行していくことが重要ですが、茲許の世界的な関心の高まりも踏まえると追加的な取り組み等も柔軟に検討していかなければならないと考えています。ビジネス面では、SMBCのグリーンローンの取り組み額が、昨年世界第2位となり、足許では本邦初の環境預金を導入する等、良いポジションにありますが、こうした取組をますます加速させていく必要があります。

サステナビリティと言われても自分には関係ない、と思っておられる方もいるかもしれませんが、私は、サステナビリティとは、「当たり前のことを当たり前にやること」だと考えています。是非、皆さん自身が、「サステナビリティへの取り組みは何ら特別なことではない」、「当たり前に自分の仕事の一部である」という認識を持って業務に臨んで頂きたいと思います。