(3)グループベースのコストコントロール
SMBCグループは、電算センター集約や基盤の共有化などシステムのグループ共通化も進めてきた(図表12-7)。これは、効率化やスケールメリットによるコストコントロールの実現と同時に、グループ横断的なITガバナンスの発揮を通じた品質と安定性の向上も目的とした取り組みである。
たとえば、三井住友銀行の電算センターは首都圏のメインセンターと関西圏のバックアップセンターの2センター構成となっており、三井住友カード等は従来から共用してきた。新たにグループ入りした会社も、それまで利用していた外部のセンターから同センターへと集約することで、コスト削減を進めている。
またシステム基盤の共用化によるグループベースでのインフラ最適化やセキュリティの強化、業務レベルの標準化等も多方面で実施。たとえば各社のコールセンター等コンタクトセンターでは、システム基盤共通化によるSMBCグループ一体となったセンターの運営を順次進めている。

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第1章不確実性が増す外部環境
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第2章新たなガバナンスの下でのグループ・グローバル経営の強化
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第3章「カラを、破ろう。」
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第4章「お客さま本位の業務運営」の徹底
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第5章リテール金融ビジネスにおけるビジネスモデルの変革
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第6章ホールセールビジネスにおける真のソリューションプロバイダーを目指して
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第7章グローバル・プレーヤーとしての進化
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第8章高まる不透明感の下での市場ビジネスの進化
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第9章アセットマネジメントビジネスの強化
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第10章デジタル戦略の本格展開
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第11章G-SIBsとしての内部管理態勢の確立
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第12章業務インフラの高度化
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第13章グループ経営を支える人事戦略
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第14章持続可能な社会の実現に向けた取り組み
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第15章「コロナ危機」への対応
- おわりに