(3)グループベースのコストコントロール

SMBCグループは、電算センター集約や基盤の共有化などシステムのグループ共通化も進めてきた(図表12-7)。これは、効率化やスケールメリットによるコストコントロールの実現と同時に、グループ横断的なITガバナンスの発揮を通じた品質と安定性の向上も目的とした取り組みである。

たとえば、三井住友銀行の電算センターは首都圏のメインセンターと関西圏のバックアップセンターの2センター構成となっており、三井住友カード等は従来から共用してきた。新たにグループ入りした会社も、それまで利用していた外部のセンターから同センターへと集約することで、コスト削減を進めている。

またシステム基盤の共用化によるグループベースでのインフラ最適化やセキュリティの強化、業務レベルの標準化等も多方面で実施。たとえば各社のコールセンター等コンタクトセンターでは、システム基盤共通化によるSMBCグループ一体となったセンターの運営を順次進めている。

図表12-7 電算センターの集約なそ、システムに関わるグループでの共通化事例の一覧表
(図表12-7)システムのグループ共通化の事例